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対の曼荼羅

曼荼羅に関しては大きく4種類ほどありました。

皆さまにとって馴染みが深い曼荼羅としては胎蔵界曼荼羅でしょう。

金剛界曼荼羅も馴染みが深いですね。

2つの曼荼羅の性質としては、胎蔵界曼荼羅は大日如来の理を表しています。理というのは真実のことです。

一方、金剛界曼荼羅はその理である真実にいたるまでの智について示しているわけです。
智というのは知恵と実践のことです。

つまり、この2つは合わせて大日如来の理と智のことであり、本質と活動を表しているわけです。
大日如来についてのことですから、本来は1つのものではありますが、真実を伝えるために2つに分かれているというわけです。
そのため2つのことを金胎不二と呼ぶこともあります。

この2種類の曼荼羅が、真言宗の寺院の本堂で、両側に一対として掲げられていることが多いですが、どうして対になってるかというのは、このような理由からです。

馴染みの深い曼荼羅ですから、皆さまも見たことはあると思います。
どうして、2つのものが対になっているのかということを疑問に思ったこともあるかもしれません。
そのように表しているのには、やはり意味というものがあります。
見えない世界について学ぶ上で、このような背景も一緒に学ぶことが理解の促進につながると言えますね。
長い道のりではありますが、背景も含めて学びたいと思われた方は、ぜひ一緒に頑張りましょう。


これからも良い記事を書いていきます。