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胎蔵界曼荼羅の要素と全体

胎蔵界曼荼羅の中心は蓮華を意味する中台八葉院でした。

これを囲む四角の上下、上が東なので、すなわち東西を意味しますが、それぞれ4つ、左右に各3つの院に区切られています。
ここには様々な仏、菩薩、明王などの409尊がそれぞれの意味を持って配置されています。
一番外側の四角を囲む最外院にはバラモン教やヒンドゥー教の神々や九曜、二十八宿、十二宮の神々をはじめ、竜や夜叉が配置されています。
これらは外敵から仏教を守護する役割を持っています。

胎蔵界曼荼羅は古代インドで知られたあらゆる仏菩薩や異教の神々までを一つのパンテオンとして視覚化しているわけです。
密教の持つ包容の精神が見事に表現されていますね。
また、宇宙の森羅万象をことごとく含んでいるという意味から、胎蔵界曼荼羅は極大の世界を表しているとも言えます。

曼荼羅も細かく紐解いていくと、それぞれの神々に意味があり、また全体としてもあらゆる神様を受け入れる密教の精神ということが分かってきます。
見えない世界において、その話を周りにするにはこのような背景の部分を含めて詳しくなることで、相手から好奇の目で見られずに済みます。
単なる技術の磨くだけでなく、発信のことも踏まえた見えない世界の学びに興味のある人はぜひ一緒に頑張りましょう。


これからも良い記事を書いていきます。