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慈悲の曼荼羅

曼荼羅の中でも有名なのが、胎蔵界曼荼羅です。
これは、大日如来の真実である理についてを表現しています。

胎蔵界曼荼羅は本堂の東側に掲げてあることが多く、密教の三大経典の1つである大日経を基本として描かれています。

大悲胎蔵生曼荼羅といい、母親の胎内に眠る胎児のような人間が本来持っている仏性の種子が、仏の慈悲によって、目覚め、育ち、花を咲かせ、悟りを開くという実を結ぶ過程として描かれたものです。

つまり、この曼荼羅は仏の心がいかに我々人間の世界に開くかを示しているわけです。
胎蔵界曼荼羅の中心は中央の八枚の葉の蓮華をかたどった中台八葉院です。
その蓮の台に大日如来が座り八枚の花びらに四仏、四菩薩が配置されています。

内なる仏性が、悟りとして実を結ぶ過程を泥の中に美しい花を咲かせる蓮華で象徴しているわけですね。

こうして曼荼羅の一つ一つ意味があるということが分かってきましたね。
見えない世界もこのように、一つ一つの理論で成り立っています。
オカルトとして適当なことを言ってるわけではないのです。
技術を磨いていくということはもちろん大事ですが、このように背景にある理論も合わせて学んでいくことで、納得のいくアウトプットができるようになります。
皆さんの興味がありましたら、是非一緒に頑張りましょう。


これからも良い記事を書いていきます。