バラバラの魂を戻す
中国の法主公教では、病気というのは魂が散乱している状態だと信じられてきました。
逆に言えばそれを回収できれば病気は治るということです。
やり方としては藁人形に着物を着せて、紙に人の顔を描いて人形の顔に乗せます。
人形の顔は入り口向きにします。
そこにお供物などを一通り置くわけですが、突筆するべきものは四角いお盆を置くのです。
このお盆にはたくさんの米を入れておきます。そのそばには、尺や鋏などの様々な法具を置きます。
そこから各種のまじないを唱えて、神々を招き入れます。これにより法具が浄化された上に、力を持ちます。
東西南北中央に散り散りになった魂の欠片を集めてくるのです。その欠片に悪霊がつくこともありますから、法具を使って集めるのです。
悪霊も追い出さないといけませんから、そのために式神を使って、悪霊を追い出します。もちろん式神そのものも放置すると良くありませんから、後で鎮めます。
実際に魂を集めることができたかということを確かめるために占いをするわけです。
それで使う占いがポエを使った占いです。
それで、集めることができたと判断ができた時に、さきほどのお盆のお米がどうなっているかで、魂がバラバラになった原因を探ります。
例えば米が割れていたら、木を切った際に木の神が怒ったのだとか、足跡のような模様が見つけられたら転んだ時に、魂が抜けてしまったのだとか、そういうことを判断しています。
転んだせいで魂が抜けるというのも滑稽に思えますが、昔の日本では寝ていて夢を見ているのは魂が抜けている状態だと言われていましたから、案外幽体離脱のようなものは現代以上に身近な存在だったということが分かります。
このように魂の穢れというのももちろんですが、魂が抜け出してしまうというのは肉体面での問題につながるのです。
このようなことからも分かるように幽体離脱のようなものも身近だったと言えます。現代は何でも科学など見えるものばかりを追いかけて、見えないものを軽んじています。
見えるものだけではできることに限界がありますから、見えない方も学んでいきたいと考える人はぜひ一緒に学んでいきましょう。
これからも良い記事を書いていきます。