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安倍晴明の専門性

安倍晴明は陰陽寮に勤めていました。

とはいえ、陰陽寮に勤めている人は全員が陰陽道に長けていたというものでもありません。
現代においてもIT企業に勤めている人が全員プログラミングに長けているわけではないのと同じです。
IT企業にも経理だったり、営業だったりと色々な部門があるように、陰陽寮においては陰陽道以外にも、天文道、暦道、漏刻などの部門がありました。

陰陽道の部署は、占いを行います。
天文道は星を観測し、どの星の運行が乱れているかを確認するところです。
暦道は暦を作る部門です。
漏刻は水時計を使って時刻を計る部門です。

安倍晴明は後に陰陽師として活躍しますが、メインで所属していた部署は陰陽道の部署ではありませんでした。
実は天文道所属だったのです。

天文道で晴明は上り詰め、天文博士になりました。
最終的には、その上の位にも上がり、蔵人所という天皇直属の陰陽師にまでなったのです。

今の日本の企業でもそうですが、日本はマルチスキルな人材を養成する文化があります。
晴明も天文道所属ではありましたが、同時並行的に陰陽道のスキルアップも行っていたのは事実です。

とはいえ、実際には専門は天文で、天文博士にまでなられたのですから、本当の安倍晴明というのは、イメージとは違うかもしれませんね。

陰陽寮で天体や暦の部署があったのは、占いにおいてはこれらの知識が非常に重要だからです。
占いというのは占いの知識だけで完結するのではなく、多くの知識を総動員して見ていきます。
ロジックで見るというのはそれだけ学ぶことも多いですが、やる気のある人は一緒に頑張りましょう。


これからも良い記事を書いていきます。