見出し画像

鉄が生み出した妖怪

京都から亀岡に行く際に老ノ坂というのがあります。

画像1

金太郎が侍になるために、彼を引き取った源頼光がここで酒呑童子を倒したため、酒呑童子明神があります。

不思議な場所で、土に鉄分が多いせいか地肌が赤みがかって不気味なのです。
ようするに雷が落ちたことがあるのでしょう。

酒呑童子という名前ですが、しゅてんというのは捨てという言葉から来ていて、捨てられた子どもたちが山に育てられて巨人となったことに基づいています。
鉄分の多い場所で育ったから顔が赤いのです。

良いか悪いかはいささか不明ですが、退治されてしまったのです。
人間が鬼と決めつけてしまったからこそ、彼らに悲劇が訪れたのでしょう。

画像2

鉄の産地だった石見にて八岐大蛇がいたというのも同じです。
火を吹くなど鉄を連想できるようなことも多いので、倒したときに剣を手に入れるわけです。

ようするに、恐ろしいことが妖怪としての伝説になっていくわけです。
雷神が雷を起こし、風神が風を起こし、龍が嵐を起こすように。

妖怪というのは案外身近にいそうな気がしてくるようなものですね。
物事をきちんと把握していくことで、様々な出会いが起こっていくでしょう。
見えないものに対してのスキルアップだったり、そういったものに関心のある方はぜひ一緒に頑張りましょう。


これからも良い記事を書いていきます。