天から伝わった神折符
紙を折ることで見えない世界とをつなぐ神折符というものがあります。
これはどのような歴史を持っているのかということですね。
遡ると瓊々杵尊の御降臨に端を発しています。
この高天原にて、三種の神器と共に伝来したのです。
当然のことながら神事に関わる重要なことですから、秘義として宮中で伝承されていくのです。
そのまま崇神天皇の御代となりました。
皇女であった豊鍬入姫命が神折符を使います。
笠縫邑にて天照大御神の御霊代である八咫の鏡を神折符を以って祀ったのです。
豊鍬入姫命から、伊勢に神宮を卜定した倭姫命に伝わったのです。
伊勢に伝われば、あとはご存知の方も多いかもしれませんが、神折符、すなわち太古真法は伊勢の斎王に代々伝えられていくこととなるのです。
しかしながら、その歴史も終焉を迎えます。
後醍醐天皇による建武の中興によって南北朝の争いとなりました。
この動乱によって、伊勢斎宮の伝統が廃止となってしまったのです。
一部のものは漏洩することとなり、現在に伝わるものはその情報漏洩した部分というわけですから、何とも皮肉な話です。
天孫降臨から続く由緒正しき神折符ですが、日本の歴史に翻弄されてしまうも辛うじて生き残っています。
霊符も人気ですが、神折符も重要なものですから、少しずつ解説していくつもりです。
折り紙と軽んじることなく、そういったものも学んでいきたいと思う方はぜひ一緒に学んでいきましょう。
これからも良い記事を書いていきます。