妖怪を従える
相応の力を持つものが妖怪を手下にするなんていう話はあります。
修験の開祖の役小角は前鬼と後鬼を使っていたというのは有名です。
安倍晴明のような高名な陰陽師であれば式神として鬼を使役することもできたでしょう。
彼らより劣っていれば、鬼というハイレベルなものでなく、動物霊のようなものを使役していたことになります。
最近の事例で言えば、東北のイタコが床下でイヅナを飼っていたなんていうのがあります。
そのために、穴を掘っていたというのです。
宮城県の北上にある石上神社に昭和初頭頃担当していた千葉宮司の家に、やはりイヅナの穴があり、出入りしていたという記録もあります。
神職の家ではありますが、修験の太夫もあるので、修験がメインなのでしょう。
イヅナですから、木や竹の筒に入れて持ち運びます。
また、山形県の飯豊に井綱という苗字の人がいますが、彼らの祖先は元々袖に狐を入れていたと言います。
おそらくイヅナ使いだったのでしょう。
妖怪を扱うのも神話級の方だけかと思いきや、ハイレベルじゃないものであれば案外使われているケースも多いということです。
恐れられることもありますが、正しく知ることによって色々な接し方ということができるものです。
皆さまも見えない力を身につけたいと思われているようであれば、ぜひご一緒しましょう。
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