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色々な鬼

鬼にも色々なものがいます。
たとえば、餓鬼というのは喉が細いため水すら飲むことができません

黄泉の国の鬼というのは醜女と呼ばれます。

人でありながら人間性を失ったものを鬼と形容しますが、借金取りは債鬼といったりしますし、人もその例に漏れません。

一つ目の鬼というのもいました。出雲風土記において農夫を食い殺したと書かれています。

人間性を失った者の霊である霊鬼というのも厄介な存在でした。
日本霊異記にその話が出てきます。
農夫が空から落ちてきた雷を助けたところ、お礼に優れた子どもを得ました。その子は元興寺に入りました。
元興寺では鐘つき担当の子どもたちが毎晩命を落とすという事態でした。
そこで、彼は犯人を捕まえました。犯人は鬼でした。
鬼の髪を掴み、御堂の四隅に設置した灯を開けていったのです。
鬼は逃走しましたが、その血の後を辿っていくと、悪い輩を埋めた墓に着いたと言います。
彼は後に道場法師となる人物でした。

頭が牛の姿の牛頭鬼というのもおります。
本朝法華験記にその話が出てきます。
但馬国の山寺に老若2人の僧侶が宿泊しました。
その山寺には鬼が住んでいたのです。

夜になると壁を壊す音が聞こえたと思ったら、牛の息の様な悪臭が立ち込めます。
年老いた僧がまず食べられてしまいました。

若い僧は仏像にしがみつきながら、念仏を唱え続けました。
食べられてしまうのかと思った矢先、突然鬼が倒れたのです。

朝になって、鬼は斬られていたことが分かりました。
なんと、しがみついていた像は毘沙門天像でした。毘沙門天の武器には血がついていたと言います。

色々なものがいますが、人間性を失ったものも、その死後に鬼となり迷惑千万なこともあります。
防ぐことや知ることというのはとても重要です。
ただ見えない者たちについて知るだけでなく、ロジックとの両面を知ることで信じていない人や霊感などの力の無い人であっても対応できる様になるのです。
両面を学んでいくという大変な道を選ばれる方はぜひ一緒に頑張りましょう。


これからも良い記事を書いていきます。