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動物たちの恩返し

動物の恩返しの話は少なからず、皆さまご存知だと思います。
鶴の恩返しなどは有名です。
鶴が人に化けて来るわけですから、彼女が妖怪だということは分かるでしょう。


蜘蛛が女に化けて糸で布を織って人に恩を返す話もありますが、そのような話は色々あります。

山女を1週間ほど泊めてあげたら財布からお金が出る様になったとか、狐の妖怪を助けたら良い土地を教えてくれて領主になれたとか、河童は魚を取ってきてくれたりとか、そんな話をあげれば多数です。

しかし、こうした発想もあるように、彼らは神ではなく妖怪だということです。
神はあくまでも恩寵や懲罰に関する存在です。
それが恩返しをするようになったということは、零落したということです。

聖なる神々は、民間信仰の妖怪となってしまったということです。
本来であれば自然を動かすほどの存在が、自分の身体を削って布を織るくらいの力しか持ち得なくなってしまったわけですからね。

それでも、見えない世界と人をつなぐために、その細くなった糸を守り続けて頑張っているということです。 

たださえ、細くなってしまった見えないつながりも、科学一辺倒のやり方によってさらに細くなってしまいました。
そのうち見えない世界そのものもどんどん失われてしまうでしょう。
少しでも残っている今だからこそ、まだ可能性があるのです。
興味のある方はぜひご一緒しましょう。


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