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言霊と戦局

相手を知るために様々な揺さぶりをかけることは政治や歴史の出来事で行われてきました。

もちろんこれらのことは中東や西洋でも起こりました。
マキャベリは相手を脅迫すればかえって用心させるし、侮辱させればかえって怒らせてしまいますと警告しています。
そういうことは敵の力を弱めることにはならないわけですからね。

アミダ城の攻撃で手間取ってしまったため、ペルシャのガバデ将軍が撤退をしようとしました。
城内の兵士たちは城壁の上に並んで将軍に対して、意気地無しな人と罵りました。
ガバデでは烈火のごとく怒ってしまい、撤退を撤回し、引き返してアミダ城を攻め滅ぼしました。

ウェイイ軍に戦いを挑まれたローマ軍は当初はいやいや戦っていました。
しかし、相手がローマ軍の陣営に近づいて侮辱の言葉を吐きたてたことで、一変して怒りを買い、逆に指揮官を突き上げて決戦に持ち込みました。
ローマ軍はウェイイ軍を一蹴したのです。

またローマはハンニバルに責められ兵力不足に陥りました。
やむを得ず奴隷を集めて軍隊を編成しました。
この指揮官がグラッスでしたが、彼は奴隷出身だなどと人の悪口を言ったものは死刑に処すと宣言しました。
時に言葉によってその結束は高まるのですね。

侮辱などの言葉によって、これだけの戦局が変化するというのは歴史が証明しています。
言霊などの見えない力というものは、それだけ大きな影響力があり、身につけることによってより良い人生を送ることができるでしょう。
そのようなものに興味のある方は是非一緒に頑張りましょう。


これからも良い記事を書いていきます。