見出し画像

仙人杉山僧正

天狗との交流で見えない世界を訪れた仙童寅吉、その調査をしたのが平田篤胤でした。

寅吉を通じて平田篤胤を指導したのが杉山僧正でした。
彼は天狗の頭領となり、神仙界の神集岳の方義山の西にある宮殿に住んでいました。
そこで人間界から努力の果てに神仙への道を得ようとするものを導いていました。

神仙界ですから、今生とは違ったことが沢山起こります。
大空を飛行していて、山に降りようとしたものの、山が霧で見えませんでした。

そこで九字を切り、◯+ロを書き、風神と3回唱え、十字の中心のところに息を吹きかけ、団扇で仰ぐと、霧は晴れ渡りました。

神仙界では占術も盛んです。
天狗界では四角い水晶を4つ用意し、左手で2つ持ち、右手で2つ持ちます。
空中に向かって投げますが、一つの水晶には天照皇大神と彫られており、別のには素戔嗚命と彫られており、別のものには思兼神と彫られており、残りの一つには神武天皇と彫られています。

投げた水晶の止まり方で吉凶を読み取る高度な技術が天狗界にはあります。

神仙界をはじめとして、様々な見えない世界があります。
わたしたちが今いる今生なんて、世界のほんの一部に過ぎません。
それを全てと思っていては枠が小さ過ぎます。
見えない世界も含めて世界を捉えていけるようになりたいと思う方はぜひ一緒に頑張りましょう。


これからも良い記事を書いていきます。