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フィクションにされかけた孫子

孫子の兵法で有名な孫武です。
軍事化として春秋時代に活躍したものの、生没年は分かりませんし、謎に包まれていた人物です。

たしかに呉の王であった闔閭とやりとりをしていましたから、その頃の人とはいうものの情報は多くありませんでした。

しかしながら、優れた兵法だったためか、隠したくなるというのが歴史の悲しい常です。
孫子の書は偽物であるという話や、孫武そのものが実在しないという話や、孫臏と同一人物だったのではないかと、あの手この手でフィクションにしようとされてきました。

ちなみに孫臏というのは孫武の子孫です。
(すごい家系ですね。)
孫臏は優秀さに嫉妬した友人にはめられ、無実の罪を着せられたことで罰として足を壊されてしまいました。
しかし、斉の将軍だった田忌に認められて威王の軍師として活躍しました。
自分をはめた男は魏で活躍しましたが、その魏軍10万人の兵を馬陵で破り、雪辱を果たしました。

孫武の存在ですけれども、1972年に山東省の銀雀山漢墓からの竹簡に孫子と孫臏兵法の両方を同時に発見することができ、孫武が実在し、孫臏とも別人なのだということが判明しました。

いくら隠そうとしても真実は隠せないものなのですね。

兵法などは、根本的な部分に自然哲学を用いています。
こういうものは現在では占いなどで使われていますが、本来占いというのは生死が関わるような合戦でも使われるくらいの重要なものでした。
孫子と同様に何でも信憑性という言葉の暴力によって封印しようとしてくるのが世のやりかたです。
そのような大切なものに興味のある方はぜひ一緒に頑張りましょう。


これからも良い記事を書いていきます。