凶兆を祓う
何か良くない兆候があった時、行動を規制する物忌みがありました。
行動を規制するだけでなく、積極的にその悪いものに対処するために行われたのが祓いです。
昔から月のうち日付を決めて、一ノ祓、八ノ祓、望月ノ祓、晦日ノ祓など、連日のようにお祓いが行われました。
中には、天土ノ祓といい1日に64回も行われるものもありました。
清祓のようにお祓いの串を家の中に差しておくというものもありました。
現在でも身近なお祓いとしては夏越の祓などがあります。
茅の輪をくぐるというものでした。
また、豆まきの由来でもある追儺会も疫病を祓います。
方相氏と呼ばれる4つの目を持った鬼の姿をしたものが、鉾と盾を持って現れます。
鉾で盾を打って鳴らしたり、弓を使って鬼を祓う儀式をします。
ここで使う弓は桑や蓬や桃の枝が使われます。
これらは古代中国で男の子が生まれた時に使われた方法です。
またうちまきと呼ばれる白米を使ったお祓いもあります。
お米をばら撒くのです。
今昔物語に方違えをした人が夜中に妖怪を見て、思わずお米を撒いたところ、翌朝になって米の一粒一粒が血に染まっていたという話もあるくらいです。
悪い知らせというのは残念ながらちょくちょく起こるものです。
ただそれを悲観するのではなく、どう対応するかが重要です。
古代から多くの人は対応してきました。
皆さまも改めてそのような方法を学びたいという方がいましたら、是非一緒に頑張りましょう。
これからも良い記事を書いていきます。