神と暦
占いとお祓いができると、かなり上級者になれますが、昔は宇宙に詳しいことも重要なことでした。
なぜならば暦を管理するというのが上に立つもののつとめの一つだったからです。
元々、天すなわち神の意志によって受けた命令を地上で実行していくというのが神権政治というものです。
地上にいる人々の代表として、世の中をまとめているというのが、皇帝の立場というものです。
天文を把握することで、今はどういう時期なのかを民衆たちに伝える必要がありました。
なぜなら当時は農業を中心とした世界ですから、季節の移り変わりを把握していないと大飢饉に見舞われてしまいます。
種はいつ頃蒔いて、いつ頃まで育て、いつ頃刈り取るかということがキチンと指示できることで安定した食料確保というものができます。
もちろん、自然現象という神の意志を伝える立場というのもありますが、皇帝というのは時を授けるということも重要な役目だったのです。
そのために見えない世界を扱う人も重用されてきましたから、彼らは天文の知識を生かしたことをよくしていたのです。
天文学というのは十分確立した科学に今はなっていますが、元々は神の意志というものを考える上での重要な観察対象だった訳です。
こういうことが後に占いなどの技術のベースとなっていきますから、決して摩訶不思議なことではないということがお分かりいただけたでしょう。
このようなことに興味のある方は一緒に学びましょう。
これからも良い記事を書いていきます。