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「俺は卓球が強い妹の兄なんだなー」と久しぶりに実感したはなし

先日、久しぶりに「俺は卓球が強い妹の兄なんだなー」と思った。

僕のことを知らない方は、まずこちらを読んでもらいたい。


先月、大阪で滝川第二高校の同期、渡辺君の結婚式があった。

渡辺君について書いた記事はこちら。


結婚式の前日、兵庫県三田市にある、僕の出身クラブその田卓研に7年振りに行った。

今まで、1階は園田先生の仕事場、2階が練習場だったのが、何年前かに1階も練習場に改築された。今回は、改築されて初めてのその田訪問である。

練習は1階で行われていたが、僕はすぐに2階へ行かせてもらった。無人の練習場には、子供の時の思い出が詰まっており、涙がちょちょ切れそうになった。

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2時間半ほど、子供達の相手をさせてもらい、身体はガタガタになったが、久しぶりの卓球は気持ち良かった。

保護者の方も来られていて、園田先生は僕のことを紹介してくれるのだが、その際確実に「てるいの妹、もえみが強かったんやー」と伝える。

もちろん僕は予想していたので、「おぉ園田先生嬉しそうだなー」と今年80歳になった園田先生を微笑ましく見る。


今回、その田に来るきっかけは、その田、滝二の先輩でもある、樋浦さんが、ちょくちょく連絡をくれて、「関西来るときは、その田寄ってくれや」と言ってくれたからだ。

ちなみに、樋浦さんも、園田先生から紹介される時は、「まさたか(樋浦さん)の妹、れいこは、ほんまにすごかったんやー」と紹介される。

つまり、卓球界では僕と同じで、妹の兄、という扱いを受けているのだ。


今でも覚えている。小学3年生の秋。神戸に転校して、その田卓研へ見学に行った時だ。

園田先生は、両親に対して「今すごく良い選手がいましてね、樋浦れいこっていう子なんです。ものすごく運動神経が良くて、賢くて、卓球初めて2年で全国カデット2位なんですよ」と当時、小学6年生で練習していたれいこさんをべた褒めしていた。

園田先生の自慢の卒業生、第一位はれいこさんだ。

それから僕の妹、もえみが小学校高学年くらいから成績を出し始め、中学から秀光(仙台育英)へ行く。カデット優勝、ジュニア優勝、全日本で福原愛ちゃんとダブルス優勝と結果を出すと、園田先生は、「今はもえみがすごいわー」と妹をべた褒めしていた。

結果、2人とも引退してからは「れいこともえみ、この2人が断トツやな」と、いう評価になっている。


練習後、園田先生達と食事に行かせてもらった。

移動中に、園田先生が「もえみが小学生の時に、姫路であった全国大会のベンチに入ったんや。するとな、途中から全く打たずにツッツキしかせんのや。」「ゲーム間のアドバイスで、もえみ!なんで攻めへんのや!と聞くとあいつ、だって打たなくても勝てます と言うんや!」

僕が「で、勝ったんですか?」と聞くと、

「もちろん!圧勝やったわ!」「小学生の全国大会であんなこと出来るのは、ほんまにすごいと思ったわ」と園田先生は嬉しそうに話してくれました。

僕も初めて聞いたので「恐ろしい妹だな、、、」と改めて妹の勝負勘の凄さを知った。


食事中、園田先生に妹の子供の写真を見せ、テレビ電話してあげると、酔いも回っていたからか、本当にうれしそうに妹と話していた。(正確に書くと妹2人だ)

「あーまじでおじいちゃんみたいだな。でも、今日は来てよかったな」と思っていると、園田先生は、「ほんま今日は来てくれてありがとう!わしは本当に嬉しいわ!」と80歳とは思えないほど、力強い握手をしてくれた。


食事の途中、樋浦さんが僕のことを「こいつもね、僕と同じで、妹妹と言われているから、だから気が合うのかもしれないですわ」と言ってくれたのも嬉しかった。

その田で重なったのは小学3年生の数か月だけ。もちろん滝二も重なっていない。それでも可愛がってくれるのは、本当にありがたい。


翌日、大阪で渡辺君の結婚式があり、近畿大監督の折戸さんと奥さんも参加されていた。

途中で挨拶すると、奥さんに「てるいって、あなたもえみさんのお兄さん?」と聞かれ、「はい!兄です!」と久しぶりに全力で回答をした。

ここ数年は「弟さん?」と聞かれる方が多いので、兄と呼ばれるだけ、認知してくれていてありがたい。


その田卓研訪問と渡辺君の結婚式のエピソードは色々あるのだが、今回はここまで。

改めて僕は卓球の強い妹の兄なんだと自覚して生きて行こうと思った関西遠征であった。

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