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【卓球】1年生だけのリーグ戦 ~滝二時代のエピソードトーク~

以前、滝二時代のエピソードトークを考えた。今回、ここからひとつ書きたいと思う。


同級生5人の紹介

2002年4月、僕は兵庫県神戸市西区にある、滝川第二高校に入学した。家から電車と自転車で45分位だっただろうか。

新1年生は、僕含めて5人だ。ここで5人を紹介したいと思う。


てるい:全中2回戦(近畿10位通過)兵庫県、その田卓研出身。


なえむら:全中2回戦(近畿8位通過)京都府、グリーンネット出身。

僕は中2の近畿選手権に、なえむらに負けている。


わたなべ:全日本カデットベスト32。兵庫県、ジュニアロードスカイ出身。

小学校時代からの僕のライバルだ。中学になってからは県大会で負けていなかったのだが、中3の全日本ジュニア予選の代表決定戦で負けている。


かみや:全日本カデット出場。兵庫県、伊丹卓球教室出身。

全日本カデットに出場しているが、兵庫県ベスト8通過で、強くなかった。その後、近畿ダブルスチャンピオン、インハイ32、全日学16になるとは全く想像がつかない程の実力だった。


せのう:岡山県、七区スポ少出身。

唯一全国大会に出たことがない。今みたいにネットが普及しているのではないので、正直存在すら知らなかった。皆の情報をかき集めて、「あー大阪の大会にいた、坊主のやつか。結構強かったような、、、」


唐突に始まったリーグ戦

4月、入学式の前だったか。5人揃って初めて部活に参加した。ちなみに、3年生は4人、2年生は4人、1年生は5人で、合計13人の卓球部。

その日は、規定練習後、1年生だけが残っていた。先生もいない、1年生5人だけだ。(理由は覚えていない)

僕は、子供の頃から自分の実力を客観的に見るタイプであった。戦績や相手を実際に見て、「俺より強いな勝てない。こいつには勝てるな。」とか一人ひとり判断していた。

なので、兵庫県出身でない、情報が少ない2人の実力が気になっていた。なにせ、これからはライバルになるのだから。

そこで僕が言い出したのか、誰かが言い出したのか、曖昧なのだが、皆でリーグ戦をすることになった。

まだ、仲良くなっていない、新1年生だけのリーグ戦だ。「おー楽しそうやん!」と皆テンションが上がっていた。もちろん僕も、「絶対に負けねえからな。」と内心バチバチに燃え上がっていた。

じゃんけんで順番を決めた。5人なので、1人は試合を見守ることになる。

試合前の予想は、①てるい②わたなべ③④なえむら or せのう⑤かみや。戦績や僕の情報を踏まえての予想だ。


僕の1試合目は、かみや。確か、中2のカデット予選で対戦している。21-10とかで勝つ位レベル差があった。もちろんこの時も圧勝だった。


2試合目は、なえむら。中学時代の成績だけ見ると、全中2回戦のなえむらと僕がトップだ。

ちなみに、滝二には、毎年各学年に全中出場者が1人いるかどうか、というレベルの子が入ってくる。そこから皆で頑張って全国大会ベスト8に何度も入っていた。

なえむらは、中2の近畿選手権で負けている。その時は、まさか負けるとは思っていなかったので、相当ショックを受けた。なのでリベンジしようと集中して戦かった。しかし、あっさり勝った。「あれ、全然強くないな。なんで負けたんだろう。」それが試合後の感想だった。


3試合目は、わたなべ。小学生の時からいつも接戦になる。中3のジュニア予選で負けたのには、一つ理由があった。2001年にボールが38㎜→40㎜に変更となり、全中は38㎜、ジュニア予選は40㎜とボールが違っていたのだ。それが同じ8月にあるものだから、38㎜で練習している僕、40㎜で練習しているわたなべ。この差を調整することが出来なかった。

リーグ戦に戻る。「勝つとしても、3-2かな?」と思ったいたのだが、3-1で勝った。「あれ、いつもより楽だったな。」余計に、ジュニア予選の負けが悔しかった。

これで、3勝0敗。


最後は、せのう。

せのうも予想に反して3勝0敗。わたなべとの試合を見ていたのだが、せのうが圧倒していたので「あれ、せのうって普通に強いな。」と思った。

1年生1位をかけての試合だ。部内リーグとは思えないくらい、集中して戦った記憶がある。お互い死力を尽くし、結果3-2で勝った。物凄く嬉しかったし、ホッとした。

リーグ戦の結果は、①てるい②せのう③わたなべ④なえむら⑤かみや

このリーグ戦で、だいたいの実力が把握できた。5段階評価で表すと、こんな感じだ。

5点:てるい、せのう。4点:わたなべ。2.5点:なえむら。1点:かみや。

僕の中で、せのうは、わたなべよりも強いという評価になり、「同学年では、せのうが一番のライバルになるのか」と思っていた。5月の神戸市総体が行われるまでは、、、。


最後に

この1年生だけのリーグ戦。先生に「やれ」と言われやったのではなく、自分たちで「やろう」となったのが興味深い。一人実力が離れていた、かみやも「えー」と言うのではなく、「やろうや」といったのだから面白いではないか。

実力や意識の差はあれど、僕以外は親元を離れての寮生活だ。これからやってやるぜ!と、やる気がみなぎっていたのだろうか。

4月から高校生となり、卓球部に入る子がいたら、是非リーグ戦をやってみて欲しい。やっぱり勝負というのは面白い。


ちなみに、高校卒業後は、なえむら以外は大学に進学した。特に連絡をすることも無く、全国大会で会うくらい。社会人になると、せのう以外は全く連絡を取らず、誰かの結婚式で何回か会っただけだ。

そんな中、数か月前わたなべからLINEが来た。「え?ナベから?なに?怖いな?」と思い開くと、結婚式へのお誘いだった。

「えぇ―!!!」とびっくりすると同時に、「あぁ、とうとう独身は俺だけになってしまったのか。」と感慨深くなった。

4月から高校生になる子達に付け加えておく。部内リーグで勝っても、結婚できるとは別ということは、覚えておいてもらいたい。




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