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【卓球】ボテボテのナックルサーブが、効果的なサーブになったはなし

卓球を始めて25年以上。ゲーム練習をしていて、初めて「ハッ!」と気付いたはなし。

先日、美しが丘クラブの後輩、宮地君と練習をした。最近、僕のYouTubeチャンネルは宮地君との動画で溢れており、マンネリ化が激しい。「誰か試合をして欲しい」というのは切実なお願いだ。

宮地君と出会って10年。恐らく対戦成績は、ほぼ五分五分である。この10年間、彼のプレースタイルはほとんど変わっていない為、新鮮味は全く無い。さらに、バック表でやりやすい戦型でもないので、面白くも無い。

なぜ、僕は宮地君と練習をするのだろう。書いていて疑問に思ってきたのだが、答えは簡単だ。「圧倒的に誘いやすい」これに尽きる。つまり可愛い後輩ということだ。


その日、5分交代で、何回か練習をしてから、ゲーム練習をした。1ゲーム目11ー9で勝ち。2ゲーム目9-11で負け。まあ、いつもの展開だ。

3ゲーム目、出足に集中力を高め、4-1リード。僕が集中してプレーすれば点を取ることが出来る。しかし、その集中力が続かないのだ。1ゲーム続けて集中することなんて不可能だ。だから僕は、ゲームの中でギアの上げ下げをしている。(上がる方が少ないが、、、)僕のプレーに全く安定感が無いのは、集中力の問題もある。

4-1リード。「このままこのゲームもらうぜ」と思っていたら、宮地君は、めちゃくちゃボテボテのナックルサーブをバック前に出してきた。

この8:13からのサーブだ。

ボテボテのナックルサーブを出された瞬間、一瞬迷った。「すげぇボテボテのサーブ出してくるな。全然待って無かったじゃねえか。短くも無いから、バックで低くストップするか。」とサーブを出されてから判断したが、ネットミス。

サーブだけを見ればクソみたいなサーブなのだが、とてもナイスサーブだと思った。

この一球前、宮地君はバックの順横回転のサーブをバッククロスを切り出してきた。これもクソみたいなサーブで、大きくワンバウンドで台から出てきたので、レシーブドライブで得点した。

この次に、ボテボテのナックルサーブを出してきたのだが、宮地君としては、確実に台から出ないサーブを出そうと思ったのだと思う。

逆に僕は、こんなボテボテのサーブが来ると予想していなかったので、驚き、迷った。そして、安全にレシーブしたのに、ネットミスをした。

宮地君は安全に出したサーブが、強く回転をかけたサーブよりも効いた。僕は待ちを外されまさかのミスをした。大富豪で言えば、階段やトリプルを持っていた僕に対し、宮地君は12を出し切れた位ラッキーだろう。

その後、僕が5-3リードで、宮地君のサーブ。もちろん、ボテボテのナックルサーブをバック前に出してきた。また、このクソみたいなサーブを出すと予想していなかった僕は、フォアでストップしにいって、大きく浮かしてしまい、失点。

ここで、「次もナックルサーブが絶対に来る」と予想。しかし、バックもフォアでも、ストップしにいってミスしている。僕が選択したのは下回転チキータだった。「そんな甘いサーブにも、トリッキーなレシーブしちゃうよ!」と言ってやりたかったのだが、まさかのミス。

これで5-5完全に流れが変わり連続失点。

5-7の場面。宮地君はまたもバックへナックルサーブ。ストップのフェイクを入れ気味に、フォア側へバックフリックするが、これもミス。もう完全にハマっている。

5-8宮地君はバック前でなく、フォアミドルへナックルサーブを出してきた。しかも、ボテボテではなく、低く短いナックルサーブだ。僕は丁寧にストップを決め得点をした。

サーブ自体を見ると、このフォアミドルへのナックルサーブは精度が高いのだが、僕にとっては綺麗なサーブの方がレシーブがしやすかったのだ。

厳しいことを書くと、ここでフォアミドルへナックルサーブを出す宮地君は甘い。僕はバックへのボテボテのナックルサーブを嫌っているので、それをずっと出し続ければ良い。

この宮地君の判断ミスは次のゲームでもある。バックでなく、フォアにナックルサーブを出して、僕にストップされ失点をする。この辺りは、経験と言うか、頭を使って試合をしていないか、ということである。


次のサーブ、6-10の場面。宮地君は、またバックにボテボテのナックルサーブを出してきた。小さくストップするも失点し、6-11で負け。4-1でのナックルサーブから完全にやられた。

「あぁこんなボテボテでクソみたいなサーブでも、相手が嫌がることはあるんだなー。新しい発見だなー」と思いつつ、以前の瀬能君とのコラボ動画を思い出した。

瀬能君曰く、しょうもないサーブをレシーブする方法だ。


4ゲーム目は、宮地君の集中力が落ち、ミス連発で、11-7で勝ち。

5ゲーム目、バックへのナックルサーブを中心に出され、レシーブミスはしないものの、レシーブから先手を全く取れない。レシーブミスが怖いので、レシーブでリスクを負えず、さらにレシーブが入るのを注視してしまっているのだ。

その為、レシーブミスはしないものの、四球目で攻めることが出来ず、プレーのリズムは悪いまま。

結局8-6でリードするも、ロングラリーを制された時点で、集中力、体力が尽き、8-11で負け。

「あぁ、あのボテボテナックルサーブで負けたな」と反省。勉強になりました。


翌週、2週連続で卓球をする機会に恵まれる。ゲーム練習で、意図的にドナックルサーブをミドルに出した。ちなみに、ボテボテではない。あまあまのドナックルサーブだ。意外に良かった。

「これは使える」と確信した。

皆さん、迷ったら、ボテボテかあまあまのナックルサーブ出してみると効くかもしれません。ボテボテか、あまあまの選択は、サーブコントロール力と、自分のプライドと相談して下さい。

最後に、次、宮地君と会った際は、「ゆうたさん、クソみたいなサーブって何ですか!ディスらないで下さいよ!」と喜びながら、クレームを入れてくるのが目に浮かぶ。


以上を踏まえて、動画を見て頂けると、マンネリ化の動画も意味があるはずだ。



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