2021年入院日記(回復期:46日目)
これは、脳梗塞を発症した自分の記録を思考が明確なうちに残しておこうというのが目的である。
8月15日(日)、雨。昨夜は右半身だけが汗をかくようなことはなく、よく眠れたので、少し安心して朝を迎えられた。
今朝の朝食では、バナナが1本そのままで出てきた。一口サイズ食の時は2分割で出てきていたが、通常食との差はこういうところに出るのか…。
今日の昼食は、鳥南蛮うどん。ついに通常食になって初めての麺類である。思えば、この病院に入院して初めての日曜日、昼食のメニューは他ならぬ鳥南蛮うどんであった。
この日の日記には、昼食が拷問であったことが記されている。
これが当日、周りのお年寄りがうどんを啜る中、自分が食べていた食事である。メニューには、全粥ペースト、卵とじ、サトイモ煮、マスカットゼリー、梅びしお、とある。全てペースト、今からこの食事には戻れないが、将来また病気をして入院すると、こういう食事を摂る日が来るのかも知れない。マスカットゼリーだけは今日のメニューと一緒なので、鳥南蛮うどんの日はマスカットゼリーと決まっている可能性がある。
この3日くらい、このうどんを糧として過ごしてきたと言っても過言ではない。
慎重に麺を箸に取って啜ってみた。普通に口の中に入ってきた。咀嚼して飲み込む。んー、普通に食べられるではないか。思ったよりも簡単に食べられたので少し拍子抜けしたが、スープを飲むときも含め、焦らず慎重に食べた方が良さそうではある。具をしっかり咀嚼している間に麺が伸びてしまうのか心配になる。具の多い麺類を食べる時は要注意だ。麺自体はスルッと食道に入って行くので嚥下は容易だと感じた。
これで、パンに続き、麺も若干の制約(確実な咀嚼の必要性)があるものの、食べられることが確認できた。よくここまで来たと、自分で自分を褒めてあげたいが、これはここまでリハビリに関わってくれた多くの方々の力によるものだと思う。
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