2021年入院日記(回復期:53日目)
これは、脳梗塞を発症した自分の記録を思考が明確なうちに残しておこうというのが目的である。
8月22日(日)、曇。
回復期リハビリテーション最終日。今日は日曜日なのでリハビリは2本。午前中は嚥下のリハビリ。担当のSTさんに本当に感謝。彼女のおかげで嚥下が回復できたと言っても過言ではない。今の自分にはお礼の言葉を言うことしかできない。
今日の昼食は冷やし中華。前回、日曜日に冷やし中華が供されたのは7月11日(日)であった。
この日の昼食は、まだ全粥とペースト食であった。
日記を見ると、来年の夏には冷やし中華を食べられるようになっていたいという記述があるが、今年の夏に間に合った。問題なく食べることができた。
今日はパラリンピックの予行で、14:00からブルーインパルスが東京上空を飛行するという。オリンピックの時は病院のリハビリ室のテラスから見えたらしいのだが、見逃した。飛行ルートを調べてみると、都心へ向かう途中で三鷹市上空を通過するようなので武蔵野市からも見えそうだ。ところが、何と13:40から作業療法のリハビリがあるという。何でこういう日に飛行時間とリハビリの時間が重なるんだと思ったが、スタッフに話をして少しだけ見せてもらうことにした。
リハビリが始まる直前にTwitterを見てみると、ブルーインパルスは13:40頃に入間基地を離陸したようだ。だとすると武蔵野市から見える位置には5分くらいで飛んでくるだろう。しばらくするとリハビリスタッフが今、窓から飛んでいるのが見えましたというではないか。どっちに飛んでいった?と聞くと西方向に行ったという。恐らく時間調整しながら旋回しているのだろう。
テラスに出ると、スタッフ数人が車椅子の入院患者と共にテラスに出てきた。それこそ車椅子の方は、ブルーインパルスを見る機会など滅多にないだろう。しばらくすると編隊が旋回して病院の真上を通過して行った。
テラスの屋根が邪魔だったが、見ていた人々は歓声を上げている。しばらくすると旋回してきて再度病院上空を通過し、一旦西方向に行った後、旋回して都心方向に飛んで行った。
夕方になると、担当ではないが何度もリハビリをしてくれた男性STさんが挨拶に来てくれた。彼は多芸な人で、リハビリの最中にギターを弾いて歌ったり、ものまねをしたり、滑舌ドリルで勝負したりと、楽しいリハビリをしてくれた。本当にインパクトのあるスタッフだ。その後も7月まで自分を担当してくれたスタッフや看護師さんが、明日はお休みで挨拶できないということで、病室まで来てくれた。本当に自分の入院生活に関わった皆さんには感謝しかない。
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