2021年入院日記(回復期:39日目)
これは、脳梗塞を発症した自分の記録を思考が明確なうちに残しておこうというのが目的である。
8月8日(日)、雨。
今日の朝食はパン。一昨日はロールパンだったが、今日は食パン。食パンは、脳梗塞を発症した6月4日の朝食以来だ。トースターで焼きたいところだが、ビニール袋に入って温かい状態で出てきた。
マーガリンとりんごジャムがついてきたので、それぞれ1枚ずつ塗って食べる。食べてみてわかったのは、食パンはロールパンよりもパサついているので、嚥下難易度が少し高いということだ。しっかり嚥下して、間に牛乳を飲んで喉を潤す。
そして昼食。日曜日の昼食は麺類と決まっていて、入院して以来、日曜日のランチタイムは拷問であった。他人の食べている麺類ほど美味しそうに見えるものはない。全粥ペーストや全粥を食べながら横目でおじいさん、おばあさんが食べるうどん、冷やし中華、そうめん、焼きそば、とろろ蕎麦などを見てきたが、ついに麺が解禁にとなったのだ。ただ、麺類は嚥下難易度が高いため、自分の場合は「まだ刻んだ状態で食べていただきます」とSTさんから聞いていた。今日のメニューは、ミートソーススパゲティ。食事会場となるデイルームに行くと、ミートソースの匂いが立ち込めている。前回パスタを食べたのはいつだったのか…、おそらく5月くらいだろう。麺類を食べるのは、6月3日の昼に蕎麦を食べて以来だ。脳梗塞の発症前日だ。
事前の説明どおり、パスタの長さは短く、ホークで巻き取ることはできず、ホークで掬って食べるという感じだ。それでもパスタはパスタ、麺は麺。麺に飢えている自分を満足させるには十分であった。ミートソースは汁がないので食べやすく、麺が長い状態でも食べられるだろうという感触であった。早く汁物の麺類にトライして、どんな感じで食べられるのか、確認してみたい…。
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