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2021年入院日記(回復期:45日目)

これは、脳梗塞を発症した自分の記録を思考が明確なうちに残しておこうというのが目的である。

8月14日(土)、雨。  

今回の脳梗塞は、椎骨動脈解離によって延髄に梗塞が発生し、これまでこの入院日記ではその名称を記載してこなかったが、ワレンベルク症候群(延髄外側症候群)が生じている。

自分の場合は椎骨動脈解離と延髄梗塞が左側に発生しているので、症状としては、障害側と対側の右側の頸部以下、体幹・上下肢の温痛覚障害、障害側と同側の左側の顔面の温痛覚障害(通常は対側に生じることが多いらしい)、左側の眼瞼下垂、そして最大の問題である嚥下障害が生じている。

昨夜は23時前に就寝したが、未明の午前2時頃、暑くて目が覚めた。右半身だけが汗をかいている。左半身は汗をかいていない。杏林大学病院に入院していた頃は、空調が効いた病室にいても右半身だけが発汗していることが多かったのだが、時間の経過と共になくなっていった。  

とにかく右半身だけやたら暑さを感じ、おでこに結構な汗をかいている。おでこは左側も発汗していたが、右側の方が明らかに発汗量が多い。思い出したのは嫌な記憶だ。脳梗塞発生時に急激に発汗したことである。

心配になり、体を動かしてみるが問題なく動くし、唾液も嚥下できる。再発したのかと不安になったが、体に問題はないようだ。念のため血圧を測定した方がいいと思い、スタッフステーション(ナースステーション)に行った。

午前2時過ぎにもかかわらず、車椅子に乗ったおじいさんの入院患者がスタッフステーションにいたので驚いた。眠れないのだろうか。看護師さんが二人いたので、お願いして血圧を測定してもらうと、109/90だったので少し安心した。最高血圧と最低血圧の差があまりないのが気になるけど、毎日測定している値を電子カルテで確認して、「いつもそれくらいの差だから大丈夫でしょう、まあ冷たいお茶でもを飲んで落ち着いて…」、という話になった。看護師さんによると自分の病室の空調の温度設定が高く、暑いという話があったので、温度を下げたという。確かに自分の病室よりもスタッフステーションは涼しく、お茶を飲んでいると汗は引いてきた。部屋に戻って、程なくして再度眠りに就いた。

午前6時、目が覚めた。体調はいつもと同じ。とりあえず安心した。退院しても、こういうことは続くと思っていた方がいいだろう。外見的には障害があるように見えなくても、いろいろ不具合を抱えて生きていくことになりそうだ…。

今日から一口サイズ食が通常食にレベルアップした。

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これまで魚は一口サイズにカットされて出てきたが、今日からは切り身のままで出てくるようになった…。

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