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2021年入院日記(回復期:23日目)

これは、脳梗塞を発症した自分の記録を思考が明確なうちに残しておこうというのが目的である。

7月23日(金)、晴。

今朝の朝食では、バナナが供された。朝食でバナナはよく出てくるのだが、ペースト食の時は果物はNGなので、代わりにゼリーのようなデザートが供されていた(ゼリーは好きなので、これはこれで良かったのだが…)。杏林大学に入院している時に鼻から入れていた経管栄養剤テルミールミニにはバナナ味があった。鼻からチューブで流し込んでいたので味はわからないのだが匂いが強く、本物のバナナが食べたいと思ったものだった。1ヶ月くらい前の話だ。それが入院49日目にして、ようやく本物のバナナが登場したのだ。

供されたバナナは、きざまれた形態であった(きざみ食だから当たり前か…)。欲を言えば、通常食と同様に皮ごと出して欲しかった。だって皮を剥いてみたいではないか…。よく噛めば問題なく嚥下できるはずだし…。それでもやはり本物の果肉と匂いは感動的であった。今の時代、バナナを食べて感動している人はあまりいないだろう。

今日は入浴の日なのだが、なんと祭日は入浴がないという。次の入浴は来週の月曜日。これはひどい話だ。いくら一日中空調の効いた建物の中にいるとは言え、リハビリもしてるし、抗議したいところだがどうすることもできない。お年寄りは代謝が低いから平気なのだろうか…。今日はタオルで入念に体を拭いて、ビオレのボディシートでサッパリするしかない…。

リハビリが終わってTwitterのタイムライン見ると、ブルーインパルスの画像だらけだ。オリンピックに反対の人もブルーインパルスは見に行っているのではないか…。やはり国民は、国の目論見通りになっているのかと思いつつ、自分が元気であれば、間違いなくカメラを持って撮影に行っているだろう。

基本的に今行っているリハビリテーションは、PT(理学療法士)、OT(作業療法士)、ST(言語聴覚士)、によって行われている。自分が抱える最も大きな問題は嚥下障害で、これはSTの対応領域になる。右半身に麻痺があるものの体の動作には問題ないので、週3日くらいはOTのリハビリをなくしてSTのリハビリにしようということになっていた。自分としてもその方がありがたい。そして今日は初めて午前と午後に1回ずつ、STのリハビリが行われた。これでさらに嚥下力がアップする筈だ?

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