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2021年入院日記(回復期:49日目)

これは、脳梗塞を発症した自分の記録を思考が明確なうちに残しておこうというのが目的である。

8月18日(水)、晴。このところ天気が悪く涼しい日が続いていたが、今日は暑くなりそうだ…。

朝食のメニューは、常食になると、火曜日と金曜日はパンが供される。常食になる前は、パンではなくご飯(食事レベルにより、全粥ペースト、全粥、軟飯)となる。しかし火曜日と金曜日の朝食のおかずは、パンベースで組み立てられているらしく、例えばロールパンとミネストローネというメニューだった場合、常食でない患者にはご飯と味噌汁とミネストローネが同時に供されるというおかしな組み合わせで出てくるのだ。これには看護師さんも疑問の声をあげていた。

一方、常食の患者は、日曜日、水曜日、木曜日の朝食はパンを選択することができる。今朝はパンを選択しており、今日のパンはアンパンであった。

朝食が配膳される前、自分の向かいに座っているおじいさんが、看護師さんを呼び止めて「うー、うー」と何か言っているのだが、失語症ような感じなので何を言ってるのかがわからなかった。そして、自分の食事が配膳された途端、向かいのおじいさんがアンパンを指差して「うー、うー」と騒ぎ始めた。要はお粥ではなく、アンパンを食べたいということのようだった。ところがおじいさんの食事レベルでは「パン禁止」なので、残念ながら食べることができないそうだ。指を差されたこちらは迷惑な話である。食べたくても食べられない人の前で、その人が食べたい物を食べなくてはならないのだから。ちょっと前の自分が同じ状況であったが、別に人が食べている麺類を指差して騒いだりはしない。

朝一のリハビリは、明日作業療法のリハビリで作る予定のブラウニーの材料を買いに屋外歩行に出た。同行してくれる女性作業療法士の方は、先日のプリン作りを提案してくれたり、会話も本当に楽しくて、入院生活に彩り与えてくれた人だ。

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途中、百日紅が散っていた。

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サミットで材料を購入…。

病院に戻ったら看護師さんに呼ばれ、「大変申し訳ないのですが、今日の昼食から部屋食でお願いできないでしょうか」と言われた。朝の1件で、「吉田さんも食べづらいと思いまして…」という説明であったが、むしろおじいさんの目の前で食べたい物を他の患者が食べるという状況を解消したいのだろう、と察した。

先々週、一度、部屋食を提案されていたのだが、その時点で常食にレベルアップしたので、問題(誤嚥など)があった場合の対応を考えてペンディングになっていた。席が隣の仲良しになったおじいさんが退院したこと、こちらも退院時期が近いことから、快く部屋食に切り替えることにした。

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部屋食…。

退院日は、8月23日(月)に決定した…。もう少しだ。

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