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退院後2年

2023年8月23日(水)、脳梗塞で入院して、回復期リハビリ病院を退院してちょうど2年経った。

まずは1年前のnoteを読み返してみる…。

会議中に飲んだボトル缶のコーヒーで咽こんで、発熱したのだった。何と2年後のこの日も1年後に咽こんだ会議と同じ会議があって、参加していた。

ほぼ脳梗塞になる前に近い生活をできているのだが、やはり右半身の温痛覚麻痺、嚥下力不足は如何ともしがたい状態だ。脳梗塞になる前と比較すると体重が6kg減ったままなので、やせたと言われることはあっても、動作に問題はないため脳梗塞になった人とはまず思われない。
なのでこちらもほぼ健常人のつもりで生活しているのだが、夏は右半身だけ暑くて辛いし、お芋やカボチャは飲み物がないときちんと嚥下できないし、右半身の踏ん張りがきかずふらつくこともあるし、やっぱり普通ではないなと感じる。

特に気を付けたいのがストレスである。仕事で結構面倒なことが多く、ストレスがたまる要素満載なので、無理はしたくないところである。いざという時は、責任感よりも健康を大事にしなければならないのだと思う。

会社の社食で昼食を摂った後、食堂の出口のところで、ある生命保険会社がベジチェックという野菜をどのくらい摂取しているのか測定する器械を持ち込んで営業活動をしていた。

そこで何故か握力の測定もやっていて、自分としては握力が気になったので測定させてもらうことになった。というのも脳梗塞で右半身の温痛覚麻痺になった訳だが、回復期リハビリテーション病院でリハビリ時に両手の握力を測定した際、左手は30kg台の握力であったが、利き手である右手は10kg台に低下していたのだ(左手の30kg台という数字も低めだが、もともと握力が低かった)。それが2年経過してどうなっているのか、測定してみたくなったのだった。
まず最初に左手から測定してみた。結果は31.7kg、2年前とほぼ変わらない数値だ。次に恐る恐る右手を測定してみた。何と結果は33.2kg、左手の数値を越え、回復していたのだ。これには少し驚いた。今でも右側は力が入りにくいと感じるからだ。でも数値を見る限り、この2年間で回復していたのであった。これは正直うれしかった。回復具合を定量的に見れたのは初めてである。

握力だけでオフィスに帰してはくれないので、ベジチェックも測定してみた。LED光で血中のカロテノイド濃度を計測する原理だ。

野菜摂取レベル8.0以上が目標数値という説明だったが、自分は6.3というレベルであった。ところがその時点でこの日に計測した人の中ではトップの数字であったらしく、推定野菜摂取量350gで1日の目標をクリアしているという。

そりゃそうだろう。毎朝、家人が作ってくれた生野菜サラダを虫のようにバリバリと食べているのだ。しかしそれでも6.3。8.0をたたき出す人ってどういう食事をしているのか。一緒に測定した同僚は3.9であった。

この退院後2年という節目に、右手の握力が回復したことで、普段の生活である程度、体が回復しているということがわかった。長期的な視点で今後もゆっくりと回復を図っていこう…。

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