エゴの陰謀にだまされない

自分を現状にとどめさせている要因って、実は自分自身だと思うんです。

僕には視覚障害がありますが、そうすると「僕は劣っている」という考えに陥りがちです。でも、天は人の上に人をつくらず、です。視覚障害があると人よりも劣っているなんて、勘違いもいいところです。こういった事実ではない考えはエゴによる陰謀です。

エゴは、僕たちの体や命を守るために存在します。赤信号を無視して道路を渡らないのは、エゴによるネガティブな考えのおかげです。エゴが「赤信号で道路を渡ったら車にひかれるかもしれない」と教えてくれるから、身を守ることができます。もしエゴが存在しなかったら、無謀と冒険の繰り返しであっという間に僕たちは命を落としてしまいます。

しかし、そんなエゴはちょっと過保護です。なんでもかんでもネガティブな考えを持ってきます。「仕事を辞めたら生きていけなくなる」とか、「今のパートナーと別れたら不幸になる」とか、「ママ友と仲良くしていないと大変なことになる」とか、冷静に考えると必ずしも事実ではないネガティブな考えを次から次へと持ってきます。直接生命に関係ないことにまで気をつけるように言ってきます。

だから、頭の中にネガティブな考えが起こったとき、「それは事実か」「それは本当なのか?」と考えるようにしています。そうすることで、エゴの考えから距離を置くことができ、冷静に、かつポジティブに考えることができるようになります。

エゴはエゴとして命を守ろうとしてくれている部分を大切にしつつ、ポジティブな考えを意識的に選択していく。そんなスタンスを心がけています。

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