視覚障害者のこれからのお金の稼ぎ方

健常者と同様、視覚障害者にとっても、どのようにお金を稼ぐかは重要なテーマです。家族が養ってくれたり、生活保護を受けたり、資産を相続したりしているのでなければ、生活していくために何らかの方法でお金を得る必要があります。

目が不自由な人の仕事と言えばマッサージ師か音楽演奏、というのは古い話です。最近は、パソコンの画面読み上げ機能の発達により、パソコンを使ってできる仕事の種類が増えました。スマートフォンも視覚障害者が使えるように設計されているので、パソコンとスマートフォンを使って仕事の幅を広げることができます。

そして、これからは視覚障害者が担う職業の種類がもっと増えていきます。なぜなら、世の中にお金の稼ぎ方の種類が増えてきているし、これからもますますテクノロジーが進歩するからです。例えば、接客、デザイン、食料品開発、タレント、議員、作家という職業が考えられます。デザインで言えば、消耗品、ファッション、建築、電化製品など、さまざまな分野で視覚障害者の感性が価値を持つようになります。また、現在でも講演や電話サポートをしている人がいますが、今後も話す技術を活かした仕事の未来は明るいです。

一方で、世の中で頑張ってお金を稼ぐという概念が緩んできているので、仕事をするという形式ではない人が増えるはずです。好きなことや楽しいことをしていく中で、応援をお金という形で受け取ったり、モノや機会という形で受け取ることもあるでしょう。視覚障害者に限らずですが、これからは固定概念に縛られずに、いろいろな手段を自分に当てはめて考えてみるのが良いと思います。

今後は、お金について無知な人ほどお金から縁遠くなる可能性があります。物理的な紙幣や効果を触る機会がまずます減っていきます。給料が銀行に振り込まれて、クレジットカードや電子マネーで買い物をして、通帳に記載されている数字が減ったり増えたりして。お金との付き合い方が明らかに変わってきています。お金の種類が増えているし、稼ぎ方も増えているし、お金を得なくても生活している人もいます。お金についてよく学んだり考えたりしている人の方へお金が流れる時代です。視覚障害者にとってもそれは同じです。これを機に、仕事って何だろう、お金って何だろうと考えてみてはどうでしょうか。