目が見えなくてもジェットコースターに乗りたい

突然ですが、視覚障害者は、一人だとジェットコースターに乗せてもらえません。乗るときに介助者がいる必要があります。その理由は、緊急停止時に階段などを使って移動しなければならず、視覚障害者一人ではその移動が危険だと判断されるからです。場所によっては、介助者がいたとしても拒否される場合があります。

先日USJに行ったとき、7歳の娘とジェットコースターに乗ろうとしました。しかし、列に並ぶところでスタッフの方から説明を受けて、乗ることをあきらめました。7歳の娘は介助者としては認められませんでした。乗ろうとしたときにそのような説明を受けるのは初めてのことではありませんでしたが、遊園地自体久しぶりだったのでちょっと面食らいました。「あー、そうだった、これがあるんだった」という感想とともに、悲しさに打ちひしがれました。ちなみに、妻はジェットコースターが苦手で、一緒に乗ってもらえません。自分でその場で介助者を見つけるぐらいのコミュニケーション能力があったらよかったのかなと、あとから思いました。

以前、東京ドームシティのジェットコースターに乗ろうとしたときは、介助者がいたのですが、乗る前にかなり心配されました。「本当に階段を一人で移動できますか?」「これは見えますか?」「あれは見えますか?」といった感じでいろいろ質問されました。スタッフの方は悪気がないのかもしれませんが、ちょっと気分が悪かったです。結局僕は乗ることができたのですが、もし僕が全盲だったら介助者がいても乗せてくれなそうな雰囲気だったのも、複雑な思いでした。

解決策として、例えば、視覚障害者が乗るときにスタッフの方に一緒に乗ってもらうということはどうでしょうか。人手不足の中、そこまでのことをお願いするのは乱暴でしょうか。最悪ジェットコースターが停止したときに、スタッフの方がそのジェットコースターに乗っているなら、他の方にとっても安心ですよね。人手不足や人件費、視覚障害者のサポート方法の知識や経験といったところが課題になるかもしれませんね。

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