もし自分に他の障害があったとしたら

僕は、左目が全盲、右目の視野は極端に狭い状況です。

目が見えないことのつらさや不便さはあるけど、不謹慎かもしれないけど、他の身体障害じゃなくて良かってって思ったりします。

目が見えないことに慣れて、気持ちの上で余裕ができるようになったからそう思うのかもしれません。

でも、視覚障害じゃなくて他の障害を持ってる人でも、他の身体障害じゃなくて良かったって思う人いるんじゃないかな。

もちろん、「こんな病気じゃなくて、せめて別の病気の方が良かった」って思う人も居ると思う。

僕は目が見えないけれど、耳が聞こえるし、歩いたり走ったりできるし、声で会話をしたり、おいしくご飯を食べられます。

でも、世の中には僕が普通にできていることができない人がいます。

僕は自分が普通にできていることができなくなったらいやだなって思います。今は、自分のできないことに比べて、できることの方が多いと感じています。

つらさや困難は比較ではないかもしれないけれど、もっといろんなことが難しい人がたくさんいます。

世の中の健康な人(健常者や晴眼者)も、「自分にないもの」についてたくさん悩んでいます。勉強ができない、見た目がかわいくない、仕事が遅い、お金がない、センスが悪い、社交的でないなど。

そうではなくて、自分ができることをもっと見てもらえたらと思います。たくさんのことが普通にできることを知ったら、日常の過ごし方、生き方、朝の目覚め、夜の寝付きが全然違います。

自分にできることがたくさんあって、そこに楽しさや喜びがあって、人生ってそうやって生きていけばいいんじゃないかって思います。

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