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【番外編】3DCADを教わるときに気を付けること

どうも、テルえもんです。

4月から新しい学校、職場に行くという人もいらっしゃるかと思います。

新入社員研修や新しいことを学ぶようになる方もいる中で、今回は番外編として、これまで3DCADを教えるときに気を付けていることについて書いてきましたが、教わるときに気を付けると良いことを書いていきたいと思います。

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①予習

学校の授業を受ける際に予習を必須とされるものと、されないものとあったかと思います。予習は、漢字の通り、習う前に、あらかじめ勉強しておくことで、授業の理解を深めることができるメリットがあります。

3DCADの場合、環境として、会社や自宅に3DCADソフトがあれば良いですが、ない場合には、操作を実際に行う予習はできないですよね。

もし、教科書やテキストなどを事前に配布されているようであれば、パラパラと軽く目を通すだけでも良いので、少し見ておいたり、YouTube動画を見て少しイメージを持っておいても良いかもしれないです。

私としては、3DCADを習うのに、予習が必須というわけではないですが、もし、事前に何かイメージを持てることが行えるのであれば、勉強しておいた方が良いですし、応用的な内容を習う場合には、自分が分からないところ、苦手なところを整理した上で習いに行った方が理解は深めることができると思います。

②講習中・授業中

3DCADは、授業の中でも「実習」の分類になるかと思います。実際に操作しながら習うものですね。

実際に操作をしていくわけですが、先生によって教え方が様々ありますが、先生のお手本の操作を見て、実際に操作をしていくのが一般的かなと思います。

操作を見て、操作を行っていく際に注意した方が良いこととして、まずは、先生と操作画面を同じにすることです。

メニューの場所もそうですし、3DCADで作成したモデルの向きも先生と同じ向きにすることでモデルのクリックする箇所などが間違いづらくなります。あと、クリックする箇所が、はじめなれないうちは別な箇所をクリックしてしまうこともあります。ESCキーや戻るボタンで対処したり、どうにもならないときは先生に相談しましょう。

慣れている方であれば問題ないですが、はじめてだったり、初心者とかであれば、操作メニューの位置を先生と合わせるのが、とまどいが少ないです。

教える先生も受講者と同じ画面にするのが理想です。たまにカスタマイズしたもので行う方がいますが、オススメはしないですね。

どうしても先生の操作画面がプロジェクターに映すなどの理由でディスプレイの解像度が、受講者と違くなってしまう場合があるので、教える側も受ける側も注意が必要です。

ただ見て聞くだけではなく、操作を見ながら自分も操作をしなければいけないので、結構、大変で上手くついていけなくなる場合があるかと思います。

できるだけ、先生の話しを一字一句、聞き逃さないのが理想ですが、どうしても分からず、ついていけなくなったときは、早めに先生に助けを求めることをオススメします。

先生としても、だいぶ先に進んでから、操作が止まっていたことを知らされると、そこまでのリカバリーが大変になります。なので、困ったら遠慮せずに早めに助けを求めましょう。

そして、最初はなかなか余裕がなくて操作についていくだけで難しいかもしれないのですが、なぜ、その操作をするのかを考えながら習うのが理想です。手と耳と頭を上手く一緒に動かして受講しましょう。

ただ、先生と同じところをクリックして操作をこなしていくのではなく、なぜ?、この機能の特徴、使いどころは?など、先生が説明されるのであれば、そこも聞き逃さず、自分で考えながら理解を深めていくことが大事です。

自分で後から操作ができるように、操作する順番、手順について、頭の中で整理して、イメージするようにしてください。

せっかく先生がいますので、分からないところなど質問しながら自分の理解を深めましょう。

③復習

3DCADを教わって習得する上で1番大事なことは、復習ですね。

習っているときは、先生と一緒に操作して分かった気、理解した気になっているのですが、1週間もすると忘れていることが私も含め多いです。

せっかく、お金を払って習ったことを忘れては、もったいないですから、できるだけ早く復習をしましょう。

会社で教育を管理している方は、必ず復習をする時間を社員に確保してあげてください。学生であれば、家に3DCADがないと操作を実際に行って復習することは難しいかもしれませんが、教科書を眺めたり、ネットで検索して動画をみるなど、復習する時間を確保しましょう。

この復習する時間を上手く確保できないがために、3DCADの操作習得が進まずに社内の3D化が上手く進まない失敗が少なくありません。

ここで問題なのが、復習をしている際に操作が上手くいかない場合です。先生と一緒に操作していたときには問題なくできたのに、戻ってきて自分の会社のパソコンで作業したら上手くいかないことも多くある話しです。

できるだけ私は、復習ができるように動画を用意しておいて、その動画をみて復習できるようにはしていまして、教える側としては復習用の動画を用意しておくのはオススメですね。

また講習で使用している3DCADの設定と社内の設定が違かったり、バージョンが違うことによる操作方法が異なり、うまく行かない場合もあります。

もし、先生に質問できるのであれば質問するのが1番ですし、できない場合には、メーカーに問い合わせたり、SNSに投稿することで回答いただけるかもしれません。

④応用・実践

講習を受け、復習も行い習ったことを理解したら、いよいよ、実践となるわけですが、思い通りにいかないことも多くあります。

講習でつくった3Dモデルはつくれるけど、自社の製品の3Dモデルをつくろうとしたら上手く作れないことは、よくいただく相談でした。

3Dモデルの作り方は多種多様で、その形状、形状で作り方が変わってきます。コマンドの使い方は理解しても、自分が作りたい形状を何のコマンドをつかって作ったら良いかを考えることができるようになるには、日々の鍛錬が必要になります。

もちろん、コツ、ポイントというのもありますが、少しずつ実践経験を積みながらスキルアップを図っていく必要があります。

3DCADの基礎的なコマンドを学習しても、自分のイメージするカタチを作成することは難しいのが現状です。

どのようにすれば目的の形状を作ることができるのかがわからないと、設計という本質に時間を使う代わりに、一生懸命どのように形状を作れば良いのかということに時間を使うことになってしまいます。

基本となる型を学び、繰り返しの練習を行うことで「モデリング」という作業をマスターし、モデリングにおける色々な作り方のパターンを学び、様々な場面で臨機応変に対応できるスキルを身に付けていきましょう。

練習するにあたり、自社製品を題材に行うのも良いかと思いますし、ネットやYouTubeなどの題材を真似してつくってみるのも良いと思います。

また、自分が好きな物をつくるのも良い練習で、楽しみながら学んでいけると良いですよね。

まとめ

以上、今回は3DCADを教わるときに気を付けることから、習得するために大事なことについて書いてきました。

3DCADの操作を習得するには、復習が大事で反復練習しながら自分のスキルにしていきましょう。

そして、分からないときには、先生や相談できる人がいる場合には、質問して理解を深めていきましょう。

先日、3DCADの独学について書きましたが、3DCADを習得するには1人では限界があるので、誰かに教えてもらうのがオススメです。

今回、3DCADを教わるときに気を付けること、というタイトルで書いてきましたが、教わるときに心掛けてほしいこと、私が気を付けていることは、謙虚の姿勢です。

謙虚というのは、遠慮して質問しないということとは違います。

先生への敬意の気持ちを持ちながら、教えてもらえることへの感謝の気持ちを忘れずに受講しましょう。決して、教わってやってるんだぞ~みたいな上から目線はやましょう。もちろん教える立場でも教えてやってるんだぞ~という気持ちはやめましょう。その気持ちが表に出てしまっているかもしれませんよ。

決して、3DCADを覚えることができないのを人のせいにするのは辞めましょう。もちろん教え方が上手い人、下手な人がいますので、先生が悪い場合もありますが、決して、教え方が悪いから自分が覚えられないと悲観的にならずに、精一杯とりくんで欲しいと思います。

どうしても耐えられないのであれば、最終的に先生を変更できるのであれば、変更するという手段もありかと思います。学校を変えるとか、商社を変えるとか、1つの解決の手段ではあります。

ただ、まずは自分と向き合って自分のポテンシャルを信じて、3DCADを学んで習得して、自分の思い通りの形状をモデリングできるようになってください。そして、優秀なデザイナー、設計者へとなってください!

私も教えるプロフェッショナルとして、これからも頑張っていきます!!!


noteを最後まで読んで頂き有難うございます。 東北の岩手県北上市で3DCAD/CAM/CAE、3Dプリンタ、3Dスキャナ、リバースエンジニアリング等、ものづくりエンジニアの育成、企業のサポートをしています。地方創生・地域活性化に取り組んでいます。よろしくお願い致します。