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2024年台湾旅(序章)

2024.3.28

尾道に移住して9ヶ月が経った。無料譲渡で家をもらい、ポンコツのバイクを乗り回しながら何とか生きている。今は、島でのフリースクールスタッフと間借り台湾居酒屋「好玩(ハオワン)」の活動が生活の2軸である。

好玩については、「旅人と、尾道の面白い人を繋げたい。誰かの居場所になればいい」という想いではじめた。もともと、台湾へ留学していた経験から、台湾料理なら味もわかるし、作れる。と、決めたテーマであったが、そもそも自分は「誰かとご飯が食べたい(呑みたい)。誰かが自分の作ったご飯で幸せな気持ちになたり、嬉しくなってほしい。」という気持ちのほうが強く、オタク気質でもないので、広く浅く、自分が知れるものを作っていた。

↓↓↓台湾留学から帰国した当時の私がかかげた夢。

好玩として、活動し始め、ありがたいことに様々なイベントに呼んでもらえることも増えた。音楽のイベント、マルシェ、カラオケ大会、映画のイベント……。
圧倒的に売り上げるのは「魯肉飯」。
仕込みも楽だし、当日のオペレーションも簡単である。
しかし、作り手として何かが引っかかっていた。

まず1つは、ゴミの問題。お肉をスーパーで仕入れるとどうしてもタッパーなどのゴミが大量にでる。大容量タイプを買えるお店も限られている。結果として、どこで誰が育てているのかわからない、肉の塊を料理することになる。

料理をする機会が増えて思うことは、「料理をする心地よさは、素材が大きく関係する」ということ。私は、自分が知っている人が育てた野菜や目の前でさばかれた肉などを調理するときが1番心地よい。いきいきした野菜たちはとても美しい。料理していると元気が湧いてくる感じがする。その想いも乗せてつくったご飯は絶対美味しい。自分自身も自信を持って美味しいから食べて!って言える。畑も借りれることになったので、これからは自分で育てた野菜でもつくれるようになりたい。

もう1つは、お肉環境に悪いのでは?問題。
大学の時に留学に行き、宗教上の理由で肉を食べない友達がいた。そこからヴィーガンの考えに興味をもち、色々調べてみたところ、牛を育てること自体、環境に悪いし、劣悪な環境で育てられている動物達がいるのだな。と思った。
そんな劣悪な環境で育てられている動物ばかりではないかもしれないが。勉強不足により偏った知識なのかもしれないが。
だからといって、肉を食べるのをやめたわけではなかったし、そんなこといったって〜、ねぇ?と、他人事のように思っていた。

そんな中、今参加しているフリースクールで、ともに活動している仲間がとても素敵な考えを持っている。フリースクールの仲間だけでなく、尾道に来てから、環境問題や地球のこと、宇宙規模のことを考えている人達と話すことも増えた。このまま、消費するばかりの生活を送れば、地球はどんどん壊れてしまう。昔はいたはずの鳥、虫、魚、花、草木、全部なくなってしまう。日本人は何よりも自然を愛していたはずなのに。地球のことを考えると、肉をそんなに食べなくてもいいような、そんな生活にしたいなと思う。もっと手作りで、あるものを最大限に工夫し、活用して、くらしていきたい。
魯肉飯、台湾まぜそば、唐揚げなどなど…お肉ばっかり使っていたが。

そこで、私が今回学びたいのは台湾の「素食」という文化である。素食とは、肉・魚などを使わずに作るベジタリアン向けの台湾菜食料理のこと。台湾には、健康志向やポリシー、宗教上の理由により、ベジタリアンが総人口の10%ほどいると言われている。留学時の昼飯は「素食自助餐」という、ベジタリアンのビュッフェ弁当。みたいな所にお世話になっていた。(当時、極度の肥満恐怖症により、カロリーを取ることが怖かった。何を食べたら良いかわからない自分にとって、素食は健康的だし、量も選べて、罪悪感も無くてほんとにありがたかった。)どのようにして、野菜だけであの満足感を出しているのか。味付けは?調理法は?気になることばかりである。

日本ではまだあまり外食でのベジタリアン、ヴィーガンのお店は少ない。台湾では、誰かがベジタリアン、ヴィーガンでも、緑のマークの素食のマークが高い割合である。尾道でもヴィーガン対応のお店は少ない。でも、友人でヴィーガンの人もいる。誰かが我慢するような店ではなく、「そういえば、お肉入ってなかったのね。美味しかったな〜」と。食べるだけで健康になってしまうよつな、つくり手も、食べる人も心地よいご飯が作りたい。

 台湾料理のチェーン店によくある、魯肉飯、牛肉麺、小籠包などなど…は、誰でもやっているし、実際自分も作っている。でも、そういったメジャーなものをネットで調べてポンッと出して、「はいはい、これが台湾だよ」っていうのとは違った、「こんな台湾もあるのだよ」と、魂や、想いや、自分の経験を込めた料理を作りたいのである。今回はそのための台湾旅(修行と言うなの贅沢な遊び!)である。

 今回の旅では、基本的に素食を選んで食べたいと思う。どんな料理に、どんな人に、どんな景色に、どんな問題に出会えるのか。そして、私がどう考え、行動し、生きていくのか。とても楽しみである。

PS,旅の記録はこのnoteに残していこうと思います。記録も兼ねて。是非覗いて見てください。

 【旅の予定】

3月30~1日→花蓮
1日〜5日→台東
5日〜8日→台南
9日→台北と。帰国

 旅の目的のメインは、
・素食の研究。
・東部の原住民の文化を深掘ること。
・美食の街台南で食体験。
・各地方の夜市、ローカルフードの研究。
・出店のデコレーションに使えそうな雑貨を買う。
・とにかく楽しむ。

です。

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