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AKG K601というヘッドホン

お疲れ様です。てるです。
ちょっと疲れたりフラストレーションが溜まるとガジェットを買ってしまいます。
いやこれは資産なので浪費ではないのです。人間っていうのはそう簡単には変わりません。


最近も自分の生き方に疑問を感じていろいろ考えてた結果、なぜかメルカリでヘッドホンを購入することとなってました。脈絡が無さすぎですが自分でもよくわかってません。


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最近はめっきりきちんと音楽を聴くことが無くなってしまったのですが、十数年前にアルバイトの初任給で購入したのがAudioTechnicaのATH-ESW9という2万円するポータブルヘッドホンだったぐらいにはオーディオが好きで、
当時AT-PHA31iっていう安いポタアンをipod nanoに付けて音楽を聴いてました。(唐突に自分語り)

作曲者やミキサーがこだわりぬいて選んだエフェクトやシンセの上ネタや各楽器の定位感など、ある程度のシステムで聴くと普段聴いてた自分が大好きな音楽の新たな面・良さを再発見できる、っていうことに気が付いてしまってからはもう沼に片足突っ込んでました。

あ、音楽を聴くときは部屋を完全に暗くして目を閉じてちょっと大きめぐらいの音量で聴くのよ。

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太古の記憶、、、若いっていいよね

次に東京サウンドのValve X SEっていう真空管ヘッドホンアンプを買ったんですがこれはそこまで効果が実感できずに売って(ポータブルヘッドホンで聴いてたから当然かも)、家で聴くためのヘッドホンとしてまたまたAudioTechnicaのATH-AD1000というヘッドホンを中古で購入しました。

ちなみにATH-ESW9もATH-AD1000も10年近く使ってますがどちらも現役です。何度もプラグを断線させて修理して使ってます。

ATH-ESW9とATH-AD1000。まだまだ頑張ってもらいます。


ATH-AD1000を購入した際、ほかにも候補として悩んだヘッドホンがありました。女性ボーカルものが好きなので高音が綺麗で、音場が広いヘッドホンより近くで鳴ってくれて音の洪水に飲み込まれるようなヘッドホンが好きです。立派なAudioTechnica信者ってこと。

オンキョーの件もあるし、キャンプ用品でもなんでもやって生き残ってくれって感じ。
カメラといいオーディオといい衰退しそうな趣味ばっかなのであの頃は良かったおじさんになるのも時間の問題である。


あ、脱線しましたね。秋葉原のヨドバシカメラで散々視聴して、特に印象に残ったヘッドホンが2つ、AudioTechinicaのATH-A2000XAKGのK601でした。

どちらも高音がとてもきれいなヘッドホン、というよりA2000Xに限っては耳が痛くなるような刺さるギリギリを攻めた高音、という表現が近いニッチなヘッドホンで、値段も実売で5,6万するのでとても手が出なかったのですが、確実にこのヘッドホンでしか聴けない世界があったんですよね。

ちなみに弟機のA1000Xも後続機のA2000Zも全然違います。
もう販売終了しているので視聴できるとこが無いですが、こうして文字を書いているだけで最近よく聞いてるぷにぷに電気さんとかA2000Xで聴きたくなってきた。。。



一方のAKG K601は、当時「けいおん!」というアニメが流行ってて、ベースの女の子がAKGのK701というフラッグシップモデルを使っていたことが話題となってたんですが、その弟分がK601です。

https://www.mh-friends.com/blog/2015/12/25

K701は広めの音場と上から下までバランス良く鳴る、といった優等生的なヘッドホンで、自分的にはあまり面白くなく、あまり期待せずに聴いたK601の綺麗に伸びる高音(ただしA2000Xのように刺さりそうな感じはなく、ボリュームをかなり上げても破綻無く聴けそうな澄んだ高音)に魅力を感じました。

ちなみにAKGは家電量販店などで正規輸入品を買うととっても高いですが、サウ〇ドハウスなんかで並行輸入品を買うと2万円以下で買えますね。


そんな思い入れのあった2つのヘッドホンですが、A2000Xは値段的な問題だとしてもなぜK601を買わなかったのか覚えていませんが、最終的に選んだのはAD1000というヘッドホンでした。

もちろんAD1000も何に差してもめちゃくちゃ鳴るし、軽くてウイングサポートがあるから何時間でもつけていられるし、開放型らしい聴き疲れない音で最高のヘッドホンの一つなのですが、当時学生だった自分には数万円のヘッドホンをいくつも買う余裕があるわけもなく、オーディオへの熱も徐々に冷めていくにつれてそんな恋焦がれたヘッドホンがあったことも忘れ、いつの間にかA2000XもK601も生産終了になってしまったわけです。



とっても綺麗だった

そんな背景があったもので、8000円で購入したこのヘッドホンで初めに音楽を聴くときにはそりゃ緊張しました。
思い出補正が多分に含まれているであろう記憶の中のK601の音を、目の前のヘッドホンは与えてくれるのだろうか。そして大抵のこのようなシチュエーションの結果として予想されるように、一聴目の感想は「・・・こんなもんか」でした。

空気まで感じるような透明感のあるボーカルや、目が覚めるような綺麗に分離されたリードシンセのメロディーラインではなく、少しごちゃっとしてわずかにノイズ感がある上物。

音源が悪いのかと思い、soundcloudやspotifyでいろいろな曲を聴きましたが、あまり印象は変わらず。
やっぱり思い出は思い出として残しておくべきということなんですかね。
K601は良かった。。。って言えた時のほうが幸せだったかもしれない。


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その後、せっかく買ったのでということで1週間ほどいろんな曲を聴きました。冷静に聴けるようになってくると、AD1000と比較して確実に質量のある低音のせいで高音がスポイルされて聴こえていたようで、バランスよく鳴る中で、確かに綺麗な高音が楽しめるヘッドホンだと思います。

今は聞けば聞くほどK601に対する印象が良くなって、楽しく聴けるようになってきてます。


A2000Xもいつか欲しいですが、思い出のままにしておいた方が幸せなんでしょうね。
いや、多分買うだろうな。。。



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