【2022/第七座】誰も歩いていない真っ白な尾瀬沼を散策【尾瀬沼】

4/14に2021-2022シーズンの戸倉-大清水間冬季通行止めが解除されたので早速直後の週末に訪れてみました。
全面凍結した真っ白な尾瀬沼が見たかった。

今回のルート

今回はほぼ夏道通りに進みました。沢の脇を通るルートですが、全体的になだらかな行程のため特に危険と思う場所はありません。

大清水の登山口

3時ごろ到着。
みなさん通行止め解除が待ち遠しかったのか第一駐車場は8割ぐらい埋まってました。
自分は着いてすぐに出発したので恐らく1番で出発、真っ暗な道を進んで行きます。

一ノ瀬まではシーズンにはバスも通るので舗装道が整備されていますが、登山口から最後まで雪の上を歩けます。前回の入笠山と標高は同じぐらいですが、流石関東一の豪雪地帯ですね。

新雪に着いた足跡が夜間の冷え込みで固まって乱氷状になっていて歩きづらい。というかなんでこんなにトレースがあるんでしょうか。みんな通行止めの時から来てるのかな。元気だなあ。

一ノ瀬からはいつも通りの夏道を行きます。
尾根沿いじゃないですが傾斜が緩く問題無し。デブリも一度も見ませんでした。
いつもの木道は雪の下なので、山の地形を理解しながら登れて嬉しい。いつもは意識をしない三平峠への登りも、こんなに登ったっけ?って気持ちで登って行きます。

三平に上り詰めたあたりで空が黒から青へと変わってきました。尾瀬沼は四方を山で囲まれてるので明るくなるのは遅いです。燧ヶ岳の山頂がうっすら赤色に染まり始めたのを横目に、いつものビクトリーロードを尾瀬沼に向かって下ります。

尾瀬沼に下る

尾瀬沼に降り立ってみると、見事に全面凍結した一面の雪原になってました。

大仰なようですがこの大自然の中で自分1人が存在していると、一個体の生物として確かに地球に生きているという感覚が得られて、これがたまらなく好きなんですよね。。。。

誰もいない尾瀬沼

尾瀬沼を横切ってビジターセンターの方に向かいました。
真っ白な雪原に足跡をつけるのは、知らない土地を探索し地図を埋めるという探検の原初的快楽の一部を味わうことが出来ている気持ちよさなのではないでしょうか。


。。
。。。
などと考えながら尾瀬沼を横切っていると、ぱっくりと穴が開いた部分を発見し、ちょっと恐ろしくなりました。
仮に歩いている途中で氷面が割れて湖に落ちたら、助かるのだろうか・・・

ぱっくりと穴が開いた尾瀬沼

長蔵小屋に着いたあたりで日が差しているベンチがあったので朝食としました。
ここまで歩き通しなので耐えられてますが、この日はかなり寒かった。。
というよりすでに住んでいるあたりはかなり暖かくなってきているので、寒さに耐性が無くなってきてしまっているのかもしれません。
ジェットボイルで湯を沸かして暖かいコーヒーを飲みながら朝食のパンを食べるとようやく座っていても暖かくなってきて、20分ほどゆっくりしたら、やることが無くなってしまったのでこの日は帰路につきました。

元から燧ケ岳には登るつもりが無かったのですが、せっかく快晴だったので登ったらよかったかなとも思ってますが、凍結した尾瀬沼を見るのが目的だったので、まあ良しとします。

雪に埋もれたビジターセンターの様子

ビジターセンターも一階部分が完全に雪に埋まってしまっています。
左の建物の屋根から落ちた雪の厚さが物凄いですね。ここ関東なんだぜ、、

大清水に戻っている間にも10人以上の方とすれ違いました。
燧ケ岳に登らずに戻ってきたというと「こんなに天気が良いのにもったいない」と言われた方がいましたが、自分にとって登山とはピークを獲ることではなく可能な限りインフラから離れて自然の中で活動する行為なのでこれで良いのです。

山に登ってないから登山でもないか。
次はもっと厳冬の時期に富士見下から入ってアヤメ平、尾瀬ヶ原に行ってみたいです。

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