アラフォー初心者エンジニアがSESで、学びなおしをしている件

自分は一度ベンチャー的なIT企業に入社し、志半ばで休職した。
その際「プログラミングやエンジニアに適性がない」ととうじの上司兼メンターに判断された。

復職後、SES会社に転職し、なんとか1年働いた。
そして考え方や、見えることがでてきたので、まとめようと思う。

SESでよかったこと

とりあえず自分の場合は「完成責任が(あまり)ない」ことだ。
スケジュールの管理はマネージャーがするし、タスクの難易度の調整などはマネージャがしてくれる。なので、自分はただひたすら目の前の仕事、細分化されたタスクをこなしていくだけでよい。

「自分ができることを探す」
「アジャイル」
「仕事をしながら、勉強していく」
「できない仕事にもチャレンジする」
「その結果成長する」
・・・というような環境からきたので、復職後の体にはよかった。

(裏を返せば、チャレンジングな仕事がない、わりふられたタスクをこなしていくだけ、という見方もあるかもしれないが…)

テストやコード修正を行っていた。
それで、それがすごくレベルが低いか? と言われるとぜんぜんそんなことはなくて。
入社時に、
・オンラインスクール学習一か月
・独学200時間ぐらい
・言語は違えど実務経験1年弱

の自分でも、ぜんぜんできなかった。(自分を過信していた?)
学ぶことは多い。

SESで気になること

これは「あ、これがSESなんだなぁ~」と感じたこと。

・難しい部分、できないことなどは上役の人が巻き取ってしまう
(時間をかけて解決、成長してできるようになる、という文化はあまりない)
・他のメンバーについて、コーディングはできるのに報告の仕方などに「???」という印象を受ける。

一つ目。
コーディング作業などで、手がとまると、リーダーの人に「わからない部分はすぐ聞いてください。そこで時間がつぶれるのはもったいないので」
とはっきりと言われた。

これはまあ気楽といえば気楽だ。だけど「意識してできるようになっていかないとダメだな~」とも思った。

そして、障害の件数などを管理されている。そして、その中に自分の名前が多かったりすると「怒られるわけじゃなくて、ふられるタスクが減る」。

これも、
「怒られないからメンタル病まなくてラッキー!」 という気持ちと
「やべ、目の前の仕事を真剣にやらないとどんどん窓際にやられるぞ」という気持ちを持った。

二つ目。報告の仕方について。
もちろん、ちゃんとできる人がいる、それが大半、ということが前提の上。
自分の環境がそうだという話。

自分が新卒で会社に入ったころよく言われたのが、
「自分の意見と、事実を区別して言え」
ということだった。

具体的には、

ダメな例:
こんなトラブルが起きて、××が原因だと思って確認したけどそうじゃなくて、●●さんがいうには■■だと思うって言われたんですけど…

たぶんよい例:
トラブルが起きました。××で、こんな事象が起きました。この事象が起きる原因を調べると、1の部分と2の部分です。1の部分は確認したのですが、2の部分の確認方法が分かりません。

こんな感じ。

自分はリーダーの近くの席に座っているので、いろんな人が報告するのを聞いているのだけれど、「あれー。なんで誰も報告の仕方を指摘しないのかな?」など思う。
たぶん、教えても無駄、というか、プロジェクトが終わったら解散してしまうので、そこまでの義理はないと考えているのだろう。

自分の同時期に入った20代の人がいる。その人の説明も、「誰も指摘しないんか?」と思う。その人はすごくコーディングや問題解決力が高くて、エンジニア適正がある。だけど、その部分を成長させてあげないと、なんだかもったいないなーと思いながら聞いている。


それで結局、SESでよかった?

入社したときは「最高!! 変な偏見なんて持たずに、さくさくとSESに転職しとけばよかったぜ~☆彡」みたいなことを思ってた。
エンジニアになろうか迷いながら独学していた期間とか超絶無駄で、さくっと入れそうなSES会社に入って仕事すればよかったと。

だけど一年経過して、「うーん」と思った。さっき書いたような気になる点が目に付くようになったからである。


・自社の正社員じゃないので、誰も自分の成長に責任を持たない(間違いを指摘したり、方向性を示したりしない)
・自分は「入ってよかった」と思える現場に配属されたが、100%運。

少しでも確率を上げる方法を考えた。
・同じ会社の先輩と同じ現場に派遣されること
・炎上中とかじゃないこと
・派遣先の会社が金持ちであること(BtoB)
だと思う。
ただし同じ会社の先輩と同じ現場に配属されても、性格が合うあわないとかがあるし、先輩のカラーとか目指す方向性が自分と一致しない可能性も大いにあるので、めちゃくちゃ賭けである。

じゃあどうしたらよいのか

少なくとも、メンタル病んだり、会社に行ってネガティブを持ち帰るような職場でなければよしとすべきかもしれない。
そして、家に帰ってコツコツ勉強を続ける。


初心者や経験浅い人に向けて、自分の考えをまとめる。
・dockerとかアジャイルとか、最新技術、AI、IoT、キラキラしたものに惹かれない
・古いから悪い職場ではない
・運用・保守でも学ぶことは多々ある

最新技術はかっこよくてあこがれて、自分もそうだったけど。
入ってもいいが、そこについていけるかは別問題。下地がないと厳しい。エンジニアとして仕事をして、フォルダの整理方法とか誤字脱字を減らしたり、レビュー文化に慣れていなかったり、事実だけを話す文化がつらかったり、そもそものお作法ができていないと、変なところでつぶれる(経験談)

古い技術だとあなどってはいけない。クラウドがはやっているから、オンプレミスはレベルが低いと思ってはいけない。「オンプレミスの状態でどう動いているか?」が深いレベルで理解できるから、クラウドを本当の意味で理解できる。

まとめ

そんな感じで、運が強いな~などと思った次第。
自社開発でもよいところに就職できる可能性もあるし。

ただ、「つまらないから成長できない」「古いから」…というのは間違ってるなぁと感じた。
自分は今の環境で、誰よりも詳しくなろうとして、既存のコードを何度も自分で一から設計書を読んで書いてみたり、もっとよくならないか書き直したりしている。自分の想定と違って、どうして書いたのか考察したりしている。(時間があるときです)
それを自分では「素振り」と呼んでいる。素振りをして自分の型を作り自分を知らないと、本番で打てないのではないか。バッティングセンターでひたすら来たたまを打ち返す作業だけでよいのか?

そんな感じです。
あとは地道にコツコツ。

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