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遊びと環境3『大人との協力において、自分の万能感を養っていけるように、環境を用意していきます。』

そして、シリーズ3つ目です。
ゆるゆると書いていけたらと思っています。
インプットばかりしていると、頭の中がどんよりすることがあります。こんがらがる、というか。
アウトプットは、頭の中を整理する。誰かのために書いてはいますが、自分のためでもあります。
誰かのため、の、誰か、は、子どもであったり、親御さんであったり、お孫さんのいらっしゃる方であったり、保育士さんであったり、とにかく、子どもと関係のある人、です。
つまりは、この世界のすべての人、ということになりましょうか。

さて、今回は以下です。

『大人との協力において、自分の万能感を養っていけるように、環境を用意していきます。』

長文のブログにて、万能感について触れましたが、今回は特にその万能感について書いていこうと思います。

辞書にて万能感と引きましても特別に出てくるものではないかと思われます。
万能、は、すべての能力が秀でていること、感は、感じること。
なんでもできる!
という気持ちであると思っていただければ。

しかし、現実は厳しいものです。
子どものサイズ感ですと、街は危険なものであふれています。
家の中も危ないものだらけです。例えば、子どもがうっかり、カッターを手にしていたら、
想像するだけでソワっとします。
そんな環境の中でも、子どもは、子ども自身の自己決定により、やりたいことを持ちます。
やりたいことができないとき、思ったようにできないとき、駄々をこねる姿があります。
これは、子ども特有の残念な姿ではなく、心の芯から悔しがっている姿であると思っています。
子どもは歯がゆいのだと思います。不便な自分、思い通りにいかないこと、イメージと現実の乖離!

そんなとき、大人が手伝ってあげると達成できるときがあります。
「何がしたいの?」「どうなりたいの?」「何か助けられることはある?」
これらの提案は、子どもの心をふっと軽くさせます。
そして挑戦を諦めることなく、目の前のことへと向かっていける。
駄々をこねる時間が少くなるとそれだけ、落ち着いた気持ちでいられるわけですから、
駄々こねに向けるエネルギーを最小限にすることができます。
駄々こねも大切な経験です。どうにもならなくて、でもどうにかしたくて、あがくこと、あがくということは、諦めていないということですから、ある面での再挑戦の姿とも言えます。

厳密に申しまして、全てにおいて完璧な存在などありえません。長所と短所は紙一重ですし、すべての能力が秀でることは生物学的に難しいはずです。
ですので、万能感とは、
「自分ならできるんじゃないか?」
「もう一度やってみようか…」
「次は違う瞬間があるはず」
巷で有名な『グリット』という力に近しい感覚であると思います。

協力してもらうことで子どもは人との信頼関係を持っていきます。
人との信頼関係を持ち、そして、場への信頼関係を持っていきます。
信頼関係は対人でなく、対物との関係においても成立するつながりです。
信頼できる道具で仕事をする、という言い方をしますよね。
人を信頼することから、段々と派生して、場への信頼も深まっていくと思われます。

大人に協力してもらうことで、子どもは自分の中の万能感を養っていきます。
大人との協力関係が万能感の栄養であるというわけです。

遊び以外の場面、生活においても関係性はとても大切なファクターです。
コミュニケーション、関係性について、次回はお伝えしたいと思います。
お読みいただきありがとうございました(^^)

【保育士 てりー👓】

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