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#77 卓球部。①

 ぼくんちって両親は卓球で全国大会経験あり、いとこ3人ともインターハイ出場のゴリゴリ卓球一家です。

 「そんな僕は3歳からラケットを握り始め、5歳で全国大会デビューしたスター選手...。」なんてことはなく、卓球に触れることはなく小学生を終えます。

 どうやら卓球の世界は厳しいから入れないようにしようという両親の意向によって、僕は守られていたみたいです。

 中学生になった僕は部活動を選ばないといけなくなります。僕の中学校は全校生徒なにかしらの部活に属さなければならなかったんです。

 迷いに迷って僕が選んだのは「卓球部」。

 あれほど両親が避けてきた卓球の道に足を踏み入れてしまいました。結局そうなるのかみたいな感じで両親が笑っていたような気がします。

 僕の中学は県内では強豪で関東大会に出場するのが当然と言わんばかりの強さでした。そんなことも知らない僕はラケットの握り方から始めます。

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