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スタッフが退社して伝わるもの。

オープンして以来、約1年ほど勤めてくれた米沢が退社。カフェ業界へのチャレンジをしたいという希望でスタッフたちも応援してでの退社。
彼もいろいろとこの1年ありました。プライベートのことだから書けないけど笑
最初は大宮から半年間毎日通っていた。遠くて大変でもいいっていうことでの採用だった。新しい業界へのチャレンジということで。
実は入社まで2回面接をして、そこで何度も距離の話をした。疲れがあるから。それでも入りたいということでした。
実際は今年に入り、近くに引っ越してきたけど笑
まだ若い彼は昔から大好きなカフェ、コーヒー業界への気持ちが高まり、退社を申し出たのが3か月前くらいかな。
思うことは伝え、昨日で辞めることになった。
人との絆や思いは時間だけではない。例えば僕であれば、神奈川大学で育ち、その仲間たちが友人の中心で「あった」
それがお店を出し、多くの仲間やスタッフが出来た。
関係している時間としては短くても太く濃く付き合う仲間もできた。
だから、米沢との関係は1年であるが、新しいエリアでのチャレンジ。面接。過ごす日々で培った気持ちは掛け替えのないもの。
気が優しく、まじめな彼のために、お客様や他店のスタッフがラストの日に来てくれた。嬉しかったなー。自分のスタッフが認められたり、大切にされる風景はどんな景色よりも幸せで愛おしいものです。
これ、この言葉で伝わるか、わかりませんが、すごいマジです。
昔パスタを作って褒められたスタッフを見て、号泣しちゃった僕。意外と泣き虫だからやばいですよ。。。
本当にありがとうございます。声をかけてくれた皆さん。本当に幸せだったと思います、そして僕も幸せでした。
そしてその店の空気感。オレンジ色でした。スタッフみんなが日々作ってくれるその空気感で少しずつ満ちていくもの。いろんなネガティブなことが合ったり、失敗したり成功したりしています。
そんなアップダウンを繰り返しながら、みんなが作ったお店で起こるこうした奇跡があるってありがたいです。
そしてお店が終わり、最後だから少し座って焼肉弁当食べながら色々話したんですね、スタッフと。
皆がそれぞれ送別の品を用意していました。もちろん、知っていたのですが。ただですね、3日前くらいまでは知りませんでした。
何となくみんながそれぞれ用意していたようで。なんか、その光景は新鮮でした。そして、何よりびっくりしたのが、辞める米沢自身が社員みんなにギフトを用意していたこと。それぞれ違うものを長い時間かけて考えて用意していた。彼なりに幸せな気持ちを持っていたようでそれを形にしていました。なんかそれが彼の表情や渡し方や説明の仕方でわかりました。
人は言葉を大切にしたいですね、やはり。伝わるから。
実は、僕は誕生日会をずっとやってきました。スタッフは手紙を書くことを約束として誕生日にはプレゼントをみんなから送ることが「決まり」でした。でも新橋だけのお店じゃなくなって、それが出来なくなって。気持ちが薄まっていくようで寂しい気持ちがあります。
でも昨日を見ていて、違うなって。各店舗でその愛情や優しさは常に持っていて。それを表現しているんだって確信した。お客様とスタッフへ。
いい日でした。
ちなみに僕は、自分が使っているソムリエナイフに「yone」と彫刻刀で掘ってお手紙とともにプレゼントした。自分が初めて飲食に入った28歳。その時にワインがまだ開けられない僕に社長がくれたのがソムリエナイフ。かっこよくて嬉しかった。あの頃を思い出して、米沢がこの場所にいたことでワインを覚えたこと。そしてカフェに行ってもワインは扱うようになるかもしれないし。何か意味があるんじゃないかって。だから大切なナイフをプレゼントした。体の一部のようなものだけど、あげたかった。
大切な気持ちが伝わっていると思う。

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