虎郎

ころーと読みます。よろしくね

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最近の記事

適量がわからない!

化粧品の適量はむずかしい。「適量」なんてわからない。パールひとつぶ、サクランボ大、500円玉といわれれば大体のイメージがつく(パールの大きさなんて知らないけど)。最近はパッケージに使用量の目安として円が印刷されていたり、「1回あたり3プッシュをお使いください」と誰が使っても迷わないように明示されていたりもする。一律の基準はとても助かるけれど、人によって肌の表面積も違うから、本来ならばそれぞれの「適量」があるはずだ。 ぼくはここ5年ほど、こちらのオーガニッククレイソープを使用

    • 全部ぼくが悪ければいいのに

      これはもはや祈りに近い。 人のせい、環境のせいにばかりするのは良くないと言われている。そういう人は何よりその不幸自慢や不平不満で周りを消耗させるので嫌がられるのだが、彼自身も消耗していくものだ。感情が、他人、環境という個人ではコントロール不可な事柄に常に振り回されて、落ち着くことがないからである。それよりは、一旦その部分を諦めて、自分でコントロール可能な部分に目を向け柔軟に切り抜けようとする方が省エネであるし、力一杯ぶつかっていくよりもうまくいくものだ。 そう考えているか

      • 踏ん張る動機について

        2024年9月3日、車いすラグビー日本代表チームは決勝戦でアメリカに勝利し金メダルを獲得した。ルールを知らない門外漢でも夢中で楽しめる、手に汗握る試合だった。 ぼくは基本的にスポーツが好きではないし、オリンピックに至っては嫌悪してさえいる。なので会期中は死んでもオリンピックについて話題にするものかと思っていた。毛嫌いしているといっても、元来ノリのいいぼくだから、何かの試合を見たら手に汗を握って見守ってしまうだろうと思い試合を見るのも避けていた。そんななか、パラリンピックの車

        • 鈍感な十代でよかった

          30歳を目前にして急に情緒が育ってきた。それまでのぼくは「楽しい」「嬉しい」「嫌だ」くらいしか感情がなかった気がする。人間にはそれより複雑な感情があることは頭では理解していたが、それを実感するようになったのはごく最近だ。今まで形だけ真似をしていたことの意図もわかるようになった。寒いとからだが動かなくなるので服を着るといい。お腹が空くとあたまが働かなくなるので食べるといい。服を着る、定期的にご飯を食べる、そういう基本的なことの実際的な意味が腑に落ちるようになったのもこの頃のこと

        適量がわからない!

          日がな一日パズルゲーム

          ここ数日は害虫と戦ったり、漫画を読んだり、あとは訳のわからないパズルゲームをして過ごしていた。それぞれについてはこれから書いて記録しておきたいと思う。 心身が疲れている時は単純なパズルゲームを携帯にダウンロードして無心でプレイし、回復した頃に削除している。本当なら映画やら本やら芸術作品やら森林浴やら、何かしら高尚なもので精神力を回復したい。何を隠そう、ぼくはおしゃれで教養がある文化人間に憧れているからだ。しかしぼくのような知的・文化的に貧弱な人間は、そもそも映画やら本やらに

          日がな一日パズルゲーム

          最短距離ではいけない:後ろ向きドラマウォッチング

          既に見たことがあって面白さと快さが保証されている作品を繰り返し視聴する。いわゆる「コンフォート・ゾーン」に引きこもるという、後ろ向きの鑑賞法だ。未知の世界や自分とは相容れない思想を垣間見て、自らを揺さぶるという芸術鑑賞の革新的・創造的な美徳に背を向け、わかりきった心地よい筋書きに身を委ねる。精神的怠惰の証左ともいえる活動だが、同じ作品を(勿論惰性で)繰り返し観ていると自分の精神状態や変化がわかるといういいところもある。 ここから下は『ブルックリン・ナイン-ナイン』シーズン4

          最短距離ではいけない:後ろ向きドラマウォッチング

          ウィーン シシィ博物館

          先日ウィーンに行ったときに、シシィ博物館を訪れた。実をいうと、オーストリアの歴史についても史実のエリーザベトについても全く知らなかったのだが、宝塚の『エリザベート』(2018年月組)は観に行ったし、友人から強く勧められていたので行ってきたのだ。予備知識もないが記念に訪問をしておこう、という程度の弱い動機で行ったのだが、展示方法がなんとも巧く、時間を忘れて夢中で見てしまった。 ホーフブルク宮殿というハプスブルク家の宮殿の一部がシシィ博物館に充てられている。ほとんど下調べもしな

          ウィーン シシィ博物館

          一日寝ていた日

          暑さがやわらいだと思ったのもいっとき、また30度近くの夏日が戻ってきた。 ぼくが今住んでいるところは、日本のような湿気や規格外の猛暑ではないとはいえ、日が出ている時間は長いし、基本的に個人宅にエアコンは付いていないためなかなか堪える。いつもは作業場に涼みに(もちろん作業をしに)行っているが、今日は照りつける太陽に外に出る気にもなれず家で業務をこなすことにした。遮光カーテンを閉め切って、熱のもととなる日差しを防ぐ。一番楽な姿勢で作業をするのがよいので、ベッドに横たわって落ち着

          一日寝ていた日

          自分に手間をかける

          人のためだと迷いなくお金を出すが、自分のための出費だと渋る。人のためなら毎日料理ができるが、自分ひとりだと食事は抜きがちになる。 理由についての考察はここではしないが、ぼくは憎からず思っている他人への協力は惜しまない分、自分にかけるコストはかなり惜しんでしまう傾向がある。コンビニで弁当を買うのも、自分には勿体無いような気がして決心するのにかなりの時間を割いていたこともある。これは「他人より自分を優先する」ということとは少し違って、とにかく怠け者で無気力な自分が動き出すために

          自分に手間をかける

          メイクブラシは絶対に使ったほうがいい

          絶対に正しいと言い切れることというのはほとんどないのだけれど、眉や瞼に色をのせるとき、メイクブラシは絶対に使ったほうがいい。 最近、ぼくはずっと前に化粧品購入のおまけでもらったまま眠らせていた筆を眉毛を描くときに使うようになった。憧れのブランドの刻印がついた赤いケースにきれいに並べられたブラシセットは使ったら「減ってしまう」気がして、ずっとそのまま取っておいた。それが突然考え方が変わり、折角のおまけを使わない時間も惜しくなって以来使うようになった。今までパウダーに付属してい

          メイクブラシは絶対に使ったほうがいい

          ふところにチワワ

          キックボードに、両腕からいくつかの買い物袋を下げた小学校高学年くらいの坊主頭の少年が、同じく坊主頭の中学年くらいの弟を乗せて走っている。いい光景だな、と思ってよく見ると、少年の懐にはチワワが顔を覗かせていた。犬までいるのかよ!と思って少年を見やると、彼もこちらに目配せをして颯爽と滑り去っていった。 夕方(とはいっても夏なので昼間みたいに明るい)のアジア人街でうろついていたときに目にした光景が妙に印象に残っている。多すぎる荷物、2人と1匹乗りというちょっと「いいのか?」と思っ

          ふところにチワワ

          飲み会の楽しみ方

          ぼくは飲み会がきらいではなかった。 小さい頃から地区の飲み会について行って枝豆を食んでいたし、大学生になってからはサークルには入っていないものの、当時の習い事のメンバーが可愛がってくれて、毎週のようにビールで乾杯していた。それ以降も行きつけのクラフトビール屋さんがあってそこで飲みながら常連さんたちと話すことが好きだった。 ところが最近、あまり飲み会に積極的に顔を出さなくなっている。ときどき日本に帰ると馴染みのグループで楽しく食事をするから、単に気の合う人の輪が周りにないだ

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          Chat GPTと戯れる

          ここ数日は気忙しさを理由にすっかりnoteを書かずにいた。noteを書かないばかりかあすけんの記録も途切れていた。前回の記事を書いてから、部屋の片付けをしたり、地元の友人に会ったり(故郷から地球半周離れた場所で再開するのは感慨深い)、巨大なスーパーをうろついたりしていた。あとは初めてChat GPTを使った。 ぼくには、生成AIに対して懐疑的なところがある。正確にいうと、生成AIシステムに対してではなく、それを使う人間が全く信頼できないのだ。生成AIがどのようなものか、Ch

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          良い旅行記とは何か

          どういうアルゴリズムかは知らないけれど、同い年の人が書いた記事が何本かおすすめ欄にピックアップされていたので、かなり興味深く読んだ。その中の一つにぼくが住み慣れた街の旅行記があった。文章のすみずみまで行き渡る、あまりの純粋なまなざしと高揚感がとてもまぶしかった。この街は世界中の人々のこんなにも熱い視線を昼夜受け止めているのかと思うと、ぼくも今ここで過ごすあらゆる瞬間を愛しまなくてはと感じる。 ぼくは旅行記を書かない。日記は書くこともあるけど、アルバムを作ったりするけど、自分

          良い旅行記とは何か

          自分のことを話す

          ぼくは、どうやら自覚しているよりもずっと秘密主義者らしい。 確かに自分から自信について語ることはあまりない。そればかりか、ばったりあった知り合いに今日は何をしたのか訊かれても曖昧な回答を返す。多くの場合は、何々という映画を観に行ったとか、夏のシャツが欲しくてどこどこにセール品を見に行ったとか、多かれ少なかれ具体的なことを言って会話に繋げるらしい。ぼくの場合は「買い物……?」となるべく嘘にならない程度に抽象度の高い回答をする。そのあと何か別の糸口を見つけて会話を続けることもあ

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          空っぽになり続けている?

          ここ数日、日記を書いていなかった。一番の理由は家に帰っていないからで、PCは常に持ち歩いているものの、腰を据えて日記を書こう!という時間と状況が作れなかったのだ。このこだわりについては、前回の記事で反省と決意を高らかにうたっている。夜に仕事も何もせず自分ひとりの時間がなくては更新できないなどと思わずに、出先でもいいから少しずつ書きつごうと宣言していたのだ。案の定、今、夜に自分だけの時間を作ることができるまで筆は止まっていた。 もしかしたら問題は静かな環境がないことだけではな

          空っぽになり続けている?