「喩えないでくれ
『そのままの君』ですら喧しい
ヴォカリーズをやろう
ぼくらだけの純粋持続」

(全ての屍蝋が仄暗く灯り
肌を波立たせながら
GPSを眠らせ
未踏の無人島へ向けて、難破する
シーツに滲む航跡
紅珊瑚の岬に散る波濤
掬い取れなかった銀河が
水面に煌めいてゆれる)

終止

「子午線を引くように
指でなぞる名残惜しい白地図」

詩人が起きたので愛は終わりです
唇の接線でまた会いましょう

延命に使わせていただきます