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語彙力の大切さ どんぐり算数

Terrakkoでは どんぐり算数のクラスを提供しています。

息子たちを正しいバイリンガルに育てようとこころざした私が
なぜ、どんぐり算数をホームスクールのカリキュラムに取り入れたか。
その大きな理由の一つに、日本語をきちんと理解できる子供に育てる
という目的がありました。

多くの日本人駐在家庭が悩む教育問題の一つに、海外で育った子供の日本語の乱れと遅れがあります。

正しい日本語がつかえるバイリンガルは、少数派です。

日本人というIdentityを持たせたいと願うならば、まずは日本語をきちんと習得することがとても重要になります。日本語は複雑で習得が困難だからこそ、まずは英語よりも日本語に重点を置くことがとても大切なのです。

幼いうちからの家庭での正しい日本語を使う習慣、それが、どんぐり算数問題をこなしてゆく一番の基盤にもなります。

どんぐり算数では、まずは文字を可視化します。

  • 文字の意味

  • 文章全体の意味

  • 時系列

このようなことがわかっていなければ、まず、どんぐり算数の可視化はできません。

具体的には:

  • ひとり Aまいずつの Bを あつめると

  • みんなで なんまいのAを あつめることが できるでしょうか

  • Aかいで Bこの Cを ~としたら

  • きのうまでに Aかい ~しています

  • では、きょうは ~はじめてから なんにちめ でしょうか

  • Aさんは はんぶんのじかんで Bさんと おなじりょうの Cを ~ます

  • では、いままでに Aさんが Bはいの Cを ~としたら

  • Aさんは 1にちに Bこの Cしか ~ことができません

  • では、1しゅうかんでは どちらが なんこ おおく Aを ~でしょう

  • それで あしたは いつもより Aこ おおく Bを ~しようと おもいました

上記はすべて年長さんもんだいからの参照です。

6さいまでに、このような言葉を使用する生活環境と習慣を家庭で意図的に作ってゆくこと、それが、思考能力をつける最大の鍵となります。

大人の工夫とひと手間が、子供の才能を育て、伸ばしてゆきます。

食事の時、
「お箸を二本ずつ、配ってね。お皿は、一枚ずつでいいよ。」
「きのうは Aが、Bこ あったけれど、きょうは もう Cこしか のこっていない。だから みんなで Dこずつ わけようね。」
「XじYぷんに なったら ごはんだよ。あと、Zふんだね。」
「(ピザ・ケーキをわけるとき)みんなでXにんだね。どうやってきればいいかな。」

お買い物の時、
「きょうは、Aを Bこ 買おうね。あわせて、いくつになるかな。」
「Aが Bこ ほしいな。もってきてくれるかな。」
「今日は X列目の Y番目に 駐車できたね。」

読み聞かせの時、
「きょうは AとBの本を よむね。あした、Cのほんを よもうね。」 

などなど、声がけを工夫し、反応を待つ時間をもつように心がけます。
子供が間違ったり、なやんだりしたら、一緒に考えて、導びいてあげます。

大切なことは、その時、すべてを理解できたかどうかは重要ではなく、そのような言葉の使い方があるという事を理解、経験することです。
経験を積めば、いつかはわかるのです。
そのいつかは個人差です。

わからないというのは、経験がない・すくないからが多くの原因です。
時間をかけて工夫をこらし、様子を見ながら、導く必要があります。

それには、まずは大人の心の余裕が必要です。

だからこそ、どんぐり教育の基本は『じっくり、ゆっくり、ていねいに』なのです。

これは見守る側の大人へのメッセージです。
大人ができなければ、子供たちができるわけがないのです。

日本人が日本の未来を守ってゆくには、正しい日本語を使う習慣を忘れてはいけません。
言葉は文化、習慣、考え方、行動、感覚、繊細さなど、人間を形成するすべてに影響します。

そして日本語のもつ特殊性は、他の文化では学べないのです。

グローバル化といわれ、あせってはいけません。
英語よりも、まずは日本語です。

どんぐり算数を行う家庭では、親御さんも、お子さんの目の前で他のもんだいを解いていただくことをおすすめしています。

大人がどのような態度でもんだいに向かっているか。
子供たちはじっくり観察してまねします。

信頼している大人が、黙々ともんだいを解く姿を子供に見せること。
どんぐり算数を成功させるとても重要なプロセスです。

学びはまずは家庭からです。
毎日の生活の中で、言葉を意識して活用しましょう。







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