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人は皆トラウマで生きている。その7
人は皆トラウマで生きている。その7
休職して1年半ほど経った頃、向精神薬と酒でぼろぼろになっていました。
幸か不幸か僕には多額の生命保険がかけられていたので死んで金を作ろうと考えていました。
公務員には戻りたくない。
でも職場復帰しないとお金は稼げない。
↓
お金がないと家族を養っていけない。
↓
稼げない男は価値がない。
↓
死んで生命保険で金を作れば肉体は無くなるけど価値がある男で在れる。
こんな構図で僕は死のうと考えていました。
どこで死ねば保険金が満額ででるのか?
電車に飛び込んだりビルから飛び降りたりしたら残された家族が何らかの損害賠償を請求されるかもしれない。
自宅で死んだらこの家は売れなくなる。
いろいろ調べました。
死に場所を探す日々が続きました。
そんなある夜、薬と酒で朦朧とベッドに横たわっていて、発狂しそうなほどの極限状態になっていたそのとき。
右斜め上から自分を見ている自分に気づきました。
その夜から何日か続けてその状態になり、ふと、なんだか安らぐ感覚を覚えたんです。
究極の客観視?
それとも幽体離脱?
その時わかりました。
これまで身体がある自分が自分だと思っていたけれど、
身体は本当の自分ではないのだと。
本当の自分はこの意識そのものである意識体なんだと。
このことに気づいてから
少しづつ楽になってきます。
ある意味、死が怖くなくなったと表現してもいかもしれません。
一度死んだ感覚。
もう少し生きてみてやっぱりダメだったら肉体無くせばいいや。って。
死に向き合えば生が輝き出すことを知りました。
あと少し。
今日はここまで。
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