物欲と付き合うには、分解して考える
手帳売り場が賑わう今時期、すでに好みの手帳を購入した方も多いと思います。
一方で、欲しい手帳があるけど悩んでいる、という方もいるのではないでしょうか。
ときには勢いに任せて買うのも良いですが、せっかく買うのであれば購入後も満足して使い続けられる手帳を選びたいものです。
今回は際限ない物欲を「分解」して考え、上手く付き合う方法をご紹介します。
なお、今記事では手帳に絞って話を進めます。
「何」がネックなのか
全てが気に入ってる、もしくは問題ないのであれば購入に至っているはずです。
そうでないのなら、欲しい手帳でも購入のネックになっている部分がどこかしらあります。まずはその部分を明らかにします。
価格、不要なフォーマット、ページ数、ほかの手帳との併用など、考えられる要素は色々あるはずです。
「どこ」が欲しいのか
次に「ここが好き!」「ここがお気に入り」といった、特に惹かれる要素を考えてみます。
本文のフォントや色使い、フォーマット、カバー、巻末ページなど……。
細かい理由まで考えなくても構いません。
欲しい要素だけを手に入れる方法は?
欲しい手帳から前述のふたつを分解して考えた結果、特に惹かれる要素だけを手に入れる方法がないか探してみます。
方法を探すヒントとして、以下のふたつを提案します。
・別のものを組み合わせる
例として、手帳の中身そのものは好きだけど、好みのカバーがない場合を挙げます。
まずは手帳のリフィルのみを買い、サイズの合うカバーを別途購入して組み合わせると、カバーも中身も納得のいく組み合わせになります。
リフィルのみの販売がない手帳もあるため、カバーを譲るなどして中身を流用する手もあります。
手帳・ノートカバーは各メーカーから販売されています。
カスタム好き、または飽きっぽい方は透明カバーを用意し、紙ものやポストカードなどで中身を入れ替えられるようにするのがおすすめです。
・代替できるものを探す
欲しい要素にもよりますが、例えばフォーマットが似ていて価格が安価なものを選ぶ、特定のフォーマットが足りなければ付せんやスタンプ、ダウンロードコンテンツなどで補うといった方法があります。
筆者の実例
以前、いろは出版の「SUNNY手帳」を1年間使い込んだ経験があり、また使いたい欲に駆られ悩んでいました。
既にメインの手帳やそれぞれの用途が決まっており、ただ使いたいからという理由で4000円前後する手帳を安易に追加するのははばかられます。
手帳とは別にページ数の多いノートを使っており、そこにSUNNY手帳の豊富なフリーページが加わるのも不安要素でした。
反面、どこに惹かれるのか詳しく考えてみました。
まずは本文のデザインがおしゃれで好き。縦型のWISH LISTに切り抜きやシールのビジュアルを加えて書き込みたい。さらに緑系のカバー「セージグリーン」の色が好きだと思い至りました。
結果、以下の代替案を取りました。
SUNNY NOTEのコンテンツリフィルと、SUNNY手帳のフォーマットはほぼ同じです(2024年版は巻末ページのマイナーチェンジ有)。
現在使っているノートの後継として40ページの方眼リフィル、巻末ページと同フォーマットを使いたいためWISH LISTのリフィルを購入。
カバーは長く使うつもりがないため、似たような色をした別の小物で満足できれば良いと割り切りました。
よって、ネック部分・惹かれる部分の両方をクリアできたのです。
各手帳によりメーカーの商品展開が異なるため、あくまで一例です。
おわりに
どこが欲しいのか分解して考えることで、買う・買わないの二択ではなく、柔軟な発想ができるようになります。
また、ある程度時間をかけると冷静な判断もしやすくなります。
単に物欲に流される・抑えるのではなく、上手く付き合えると、長い目で見て自分を満たすことにつながるのではないでしょうか。
今後も手帳・文具についてのエッセイ・コラムを不定期でお届けします。
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