見出し画像

テラス手帖だより#4 もう一度、いちからはじめる

こんにちは、いかがお過ごしでしょうか。
季節の変わり目は体調が不安定になりがちです。なるべく自分を労わりながら過ごしたいものです。

今号から、テラス手帖だよりはこちらのアカウントからお届けします。どうぞよろしくお願いします。


3~4月の振り返り

インスタマガジン

1月~3月まで10号発行したインスタマガジン。
3月は以下のラインナップをお届けしました。

#8 サラサナノの色を楽しむ
#9 家族と自分を大切にしたい女性の手帳
#10 インタビュー 美容好きのマンスリー手帳

色々思うところがあり、Instagramのアカウントは3月末に削除しました。
詳しくは後述します。

Webマガジン(note)

インスタマガジンを辞め、テラス手帖立ち上げ時に構想していたWebマガジンをnoteにて開設しました。
3月末~4月上旬までに3記事アップしています。

テラス手帖について
SUNNY LOG NOTE(サニーログノート)のすすめ
手帳を無理なく続ける7つのヒント

うち、「SUNNY LOG NOTE(サニーログノート)のすすめ」はnote公式の「デスク周り 記事まとめ」など、いくつかのマガジンで取り上げていただきました。
使い方がほとんどネットで出回っておらず、取り上げたかった品だったので嬉しさもひとしおです。ありがとうございます!

Instagramを辞めた経緯

テラス手帖でどのようなアイデアを打ち出していくか、色々調べていたときに行き当たった発信方法「インスタマガジン」。
インスタは何度か個人で使っていたものの、その当時は文字入れ写真のない時代でした。

インスタは「手帳アカウント」が多いSNSです。
親和性が高く、仕事や独学で培ってきたデザインのスキルも生かせると思い、時期に合わせた特集や独自に紹介したい手帳・文房具を取り上げてきました。

インスタマガジンの制作自体は楽しかったのですが、毎週金曜夜に投稿、翌朝「インサイト(noteでいうダッシュボード)」を見て一喜一憂する……というサイクルがだんだんしんどくなってしまいました。

閲覧数や、「後で見たい=有益な情報」と思われる保存数などは、自分でコントロールできないものです。
最初から成果など出ない。応援してくださる方、楽しみにしてくださっている方もいる。
分かっていても、次第に作業に取りかかる気力が削げていきました。

変な話をすると、インスタは私にとって「楽しみにしていた遠足のバスの車中で酔ってしまった」心地でした。

持ち物もしっかり揃えて、おやつも300円分厳選して選んで乗り込んだのに、後部座席の下のタイヤばかりが気になってしまう。
他のみんなは楽しそうにおしゃべりしているのに、自分だけが気持ち悪くなって楽しめなくなってしまった。
なりたくてなった訳じゃないのに、居心地の悪さがやたらせり上がっていく。

周りから白い目を向けられるのを勝手に怖がって、下車するか自分で決められない時期もありました。
数票でもいいからとTwitterで意見を仰ぎ、インスタは軽めの投稿に切り替えてWebマガジンに本腰を据える方法も考えました。
ですが、私はだんだん「インスタのユーザーと自分の発信したい内容は噛み合わないのでは」と考えるようになっていました。

インスタがいくらストック型(情報が溜まっていく)のSNSといわれていても、だいたいの人は流し読みだろうし、投稿を保存して後で読み返す人などどのくらいいるのでしょう。
全ての人がそうだとは言いませんが、とりあえずスマホで写真を撮って、それで満足するのと同じなのではないか? そんなふうに思ってしまいました。

また、インスタはトレンドやバズりが主流です。
私個人は見た目が可愛いものも好きなので、自然と影響を受けてしまう節もありました。
「これはテラス手帖が伝えたいことか?」と思う発信も混ざってしまう危惧もあったのです。

いずれにせよ、楽しくなくなってしまったものを無理に続けるのは苦しいです。
失望される、幻滅されるのを覚悟で、Instagramを途中下車しました。
しばらくの間、申し訳なさでいっぱいでした。

「いちからはじめる」

noteに腰を据えたのは2つの理由がありました。

・ワードプレスでのサイト構築に時間がかかる
・元々noteユーザーの方が読んでくれている割合が高かった

ワードプレスについては前号のだよりでもお話ししたので省略します。
後者は、「80対20の法則」に乗っ取ったのが大きな要因でした。

「80対20の法則」は「パレートの法則」とも呼ばれています。

「成果の80%は、全体の行動のたった20%から生まれる」

テラス手帖に置き換えると、「心から応援してくれる方は、読者やフォロワーのうち20%のnoteユーザーの方」だと判断したのです(あくまでおおよそです)。

過度な期待はしていませんし、してもいけないと思っています。
それをしてしまったのがInstagramで、しなくてもやっていけそうなのがnoteでした
実際にnoteアカウントのダッシュボードは2、3回しか見ていません。

ここで、ちょうどアカウントの切り替え時期に出合った本を紹介させてください。
松浦弥太郎さんの「いちからはじめる」です。

理想の自分を目指す、何かで成功したいといった望みに対する答え、「いちからはじめる」。
まさに数ヵ月やってきたことを辞めて、再チャレンジしようとしている私の心に響く内容が詰まった本でした。

目に見えない部分は、すぐに評価されません。
(中略)人が見ていなくても、やるべきことをやっているかどうか。
誰も見ていないところで動ける人は、自分の内側から「これがやりたい」という思いが湧き出ているからやるのです

誰も認めてくれないことから、はじめよう(P61,63)より

人からの評価がモチベーションになる方もいるでしょう。
しかし、私は元々「自分がやりたいからやる」人間です。
この節を読み「ああ、私は本来そういう人間だった」と、目の覚める思いがしました。

ほかにもいくつか印象に残った節を挙げます。

「失敗を前提で、いちからはじめる」。
失敗してもいいとなると、人は自由になれます。

失敗に価値を見いだそう(P73)より

例えばnoteで思ったよりPVやスキが伸びなかったとしても、野球選手のように淡々と次の打席に立ち、記事を出していけばいいのです。

ただ一つ大事なのは、自分がしている仕事を嫌いにならないこと
(中略)嫌いにならないためには、「好き」というよりも「楽しい」と思えることが大事だと考えています。

「好き嫌い」より、仕事を楽しむ工夫をしよう(P169)より

テラス手帖は仕事ではありませんが、noteに移ると決めたとき、ふっとみぞおちのあたりの強張りがとけ、不思議とわくわくした気持ちになりました。
すくなくとも、私にとってnoteはインスタより楽しい場所です。
さまざまな要因を含め、選択は間違っていなかったのだと安心できました。
反面、個人的に好きなアカウントを見るだけなら、インスタでもそこまで悩まないのだろうと感じます。

松浦弥太郎さんの言葉はときに厳しくも、人間としてどう在りたいか、大切なことを思い出させてくれます。本当に救われました。

おわりに…noteの可能性

概要を記した記事「テラス手帖について」で書いた通り、今後はnoteだからこそ書ける内容もお届けしていく予定です。

ものの紹介や使い方だけでなく、例えばデジタルとアナログの価値が今後どのように変化していくのかを綴ったコラム、文房具関係のイベントレポートなど、文章主体ならではの話題がnoteならできます。

まだ記事がすくなく、「予定」ばかりを繰り返してしまうのがもどかしいですが、焦らず自分が納得いく内容をすこしずつ発信していきたいです。

短期間でのアカウント変更にもかかわらず、変わらず応援してくださる方、新たに閲覧やスキ、フォローなどしてくださった方、ありがとうございます。

最後にもう一節、「いちからはじめる」から引用します。

とりあえずこなす習慣は、成長につながらない

P173より

不定期更新の分、ひと記事ずつ丁寧にお届けしたいです。
今週はもう1記事アップします。
改めて、どうぞよろしくお願いします。

お読みいただき、ありがとうございました!

バックナンバーはこちらから。


サポートをいただけましたら、記事やその他発信・活動のための手帳や文具代に充てます。