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9月米小売売上高予想上振れを受け、ドル円は3日振りに反発。


【10/17相場概況】

東京時間、ドル円は時間外の米10年債利回りが上昇となったが、政府・日銀による円買い介入警戒感などで相殺され、149円台半ばで小動き。欧州時間、「日銀は2024年度の物価見通しを従来の1.9%から2%以上へ上方修正する公算が大きい」との一部報道を受けて、日銀の金融政策修正観測が広がり、ドル円は一時148.73円まで下落。しかし、直ぐに149円台半ばまで買い戻された。NY時間、9月米小売売上高が予想を大幅に上振れすると、米10年債利回りの上昇とともにドル円は149.85円まで上昇。その後、10月米NAHB住宅市場指数が予想下振れとなると、ドル円は149.60円前後まで下押し。

【10/18相場観】

欧州時間の「日銀は2024年度の物価見通しを従来の1.9%から2%以上へ上方修正する公算が大きい」との一部報道は、以前と同様の内容で目新しいものではなかった。ヘッダーニュースをアルゴが拾って反応したものと思われる。9月米小売売上高が予想上振れとなり、米国経済堅調となったが、若干強過ぎるくらいの印象である。再来週、大きく注目される経済指標(日銀金融政策決定会合・FOMC・米国雇用統計など)が待ち構えており、10月末までドル円はボラティリティーが高そうである。
 
日足一目均衡表では、「三役好転」継続。気になる変化は、転換線と基準線が接近し始めた点である。転換線は9期間の(高値+安値)÷2、転換線が26期間の(高値+安値)÷2で、構成されるので、26期間(約5週間)レンジが続いているという事になる。一目均衡表は日柄(時間経過)も重視した指標であり、そろそろ大きな変動へと機が熟してきたのかもしれない。

ドル円の堅調さを考えると、一旦150円を到達しなければ収まらない感じである。買いが買いを呼んだ場合は、もう一段の上の可能性があるので、上値目途計測の確認。計測値は、A=127.21-137.91-129.63・B=129.63-145.07-137.23・C=137.23-147.37-144.43・D=144.43-147.87-145.89。10/3の高値150.16円越えは時間の問題か。

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20231018執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保


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