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日銀の大規模金融緩和継続を受け、ドル円は148.41円まで上昇。


【9/22相場概況】

東京時間、日銀金融政策決定会合では、市場予想通り当座預金のうち政策金利残高に対する0.1%のマイナス金利を維持すると決定。声明では「必要なら躊躇なく追加的な金融緩和措置を講じる」「予想物価上昇率、再び上昇の動きがみられる」「経済・物価を巡る不確実性は極めて高い」などの見解を示した。ドル円は148.41円まで上昇。欧州時間、植田日銀総裁は「物価目標の実現が見通せれば、YCC撤廃やマイナス金利解除を検討」など述べたが、「マイナス金利解除への距離感がすごく動いたわけではない」とも発言。ドル円は148円台前半で堅調推移。NY時間、米長期金利が低下すると、ドル円は147.96円まで下押しする場面もあったが下値は限定的。日米金融政策差による押し目買いが入り148.41円近辺まで上昇。

【9/25相場観】

日銀金融政策決定会合は、ほぼ市場予想通りの政策据置で、植田日銀総裁の記者会見も概ねサプライズはなかった。ドル円は9/21の148.46円越えとはならなかったが底堅く、次の上値を狙っている。引きつづき、政府・日銀による円買い介入は警戒だが、ドル円が緩やかに上昇している状況では、円買い介入も難しいとみる。
 
日足一目均衡表では、「三役好転」継続。各補助線が右肩上がりとなっており、上昇トレンドに反転の兆しはない。あとは突発的なネガティブ要因でチャート崩れが発生した時に、トレンド転換かどうかの判断がポイント。トレンドは、何時か終了するものであり、過信しないように気を付けたい。
 
先週のFOMC前に小さいアセンディングトライアングル(上昇三角形)が発生し、この上底(148円レベル)を突破。その後、大きな崩れがないので上昇基調は継続と判断する。日足のフィボナッチエクスパンションで上値目途を計測すると、C波(137.23円-147.37円-144.43円)の38.2%(148.30円)を突破したので、次の上値目標は61.8%(150.69円)となる。150円台が射程範囲となってきた。
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20230925執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保


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