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タカ派FOMC議事要旨受け、ドル円146円台へ8日続伸。


【8/16相場概況】

東京時間、対オセアニア通貨に対しドル円が先行し、ドル円は145.70円まで上昇となるが、その後は145円台半ば中心に揉みあい。欧州時間、ドル円は小幅ながら堅調推移。NY時間、7月米鉱工業生産が予想を上振れると、ドル円は145.93円まで上昇。その後一服となるが、7/25-26分のFOMC議事要旨で「大半の当局者はインフレに著しい上振れリスクがあるとみている」「インフレリスクによりさらなる金融引き締めが必要となる可能性がある」との見解が示されると、FRBによる金融引締長期化観測が高まり、ドル円は146円を突破し146.40円まで上昇。

【8/17相場観】

ドル円は無敵状態。日経平均やNYダウが下がっても大きな下振れがなく、買い材料を待っているようだった。FOMC議事要旨の内容はタカ派となったものの、サプライズではなかったが、ドル円はFOMC議事要旨を切っ掛けに146円台を突破。ここからは、アジア時間における政府・日銀による円買い介入懸念である。日銀としても円買い介入を行うのであれば、ある程度レベルが下がるまで徹底的にやってくると思われるが、皆が待ち構えている状況では効果は限定的となり難しいところか。いつかは下がる相場となるが、ここは流れについていきたい。
 
日足一目均衡表でみると、「三役好転」継続。転換線と基準線の乖離が拡大し雲上限を突破で視界良好。一昨日のローソク足が十字線となっていたが、昨日の大陽線で天井感は解消。200日単純移動平均は、暫く微減となっていたが、ここにきて僅かに上昇。200日分の平均値でも上向きを示唆。
 
昨日解説したフィボナッチ計測での146.77円(129.63円-145.07円-137.23円からの上値拡張61.8%)に接近。146.94円(127.21円-137.91円-129.63円からの上値拡張161.8%)・147.33円(138.05円-143.88円-141.50円からの上値拡張100%)が次の目標となりそう。ただ、円買い介入警戒感などもあり、新値更新となるので、急落への対処も考慮しておきたい。

 
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20230817執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保


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