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中東情勢警戒の中、ドル円は米株高・米長期金利上昇受け堅調。


【10/16相場概況】

東京時間、ドル円は中東情勢による地政学リスク警戒の中、早朝149.30円まで下落となるが、本邦勢が参加すると149.63円まで反発。しかし、日経平均が一時700円超安となったことや時間外の米10年債利回りが上昇幅を縮小させると、ドル円は149.37円まで押し戻された。欧州時間、ドル円は149.50円を挟む小動きながら堅調推移。NY時間、NY連銀製造業景気指数が予想を上振れ、米10年債利回りが4.72%台まで上昇、米国株高などを受け、ドル円は149.76円まで上昇。その後追随する買いはなく、149.50円でクローズをむかえた。

【10/17相場観】

中東情勢警戒の中、ドル円は堅調。東京時間、日経平均が700円超安となっても、ドル円は我関せずといった底堅さを見せた。NY時間、150円手前では政府・日銀の円買い介入感が高まり上値挑戦はなかったが、150円攻めはどこかであると見る。問題は、その後の日銀の動きで、強い円安牽制が出なければ、もう一段の上値が出ると予測する。
 
日足一目均衡表では、「三役好転」継続。大きな変化はなく上昇トレンドで上値に向かい視界良好。敢えて懸念点を探すとすれば、分厚い雲が先行しており、横ばいが続いて雲に接近若しくは突入した場合、買い手が上値の重さを嫌気する展開がくることか。

昨日のドル円の堅調さを考えると、150円到達は時間の問題と見る、その後どこで調整が入るだろうが、上昇目途計測を更新。計測値は、A=127.21-137.91-129.63・B=129.63-145.07-137.23・C=137.23-147.37-144.43・D=144.43-147.87-145.89。第一目標は10/3の高値150.16円で、次がD161.8%の151.45円。反発力が高まれば、昨年10/21の高値151.94円も通過点になるかもしれない。

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20231017執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保


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