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米PPI予想上振れ。ドル円は5日続伸で145円台。


【8/11相場概況】

欧州時間、ドル円は欧州株下落によるリスク・オフの円買いで144.41円まで下押し。NY時間、7月米卸売物価指数(PPI)が予想を上振れるとドル買いが先行し、ドル円は144.88円まで上昇。その後、米ミシガン大学の8月消費者態度指数(速報値)は予想上振れ、消費者の期待インフレ率は1年先・5年先とも前月から低下し予想下振れ。ドル円は、インフレ期待値低下に反応し144.39円まで下落。その後は、買戻しが先行し、ドル円は145.00円まで上昇。

【8/14相場観】

8/10の米CPIが予想下振れ・8/11の米PPIが予想上振れと、重要米経済指標を消化後、ドル円は145円まで上昇し、現在(執筆時間8/14/10:00)には145.22円まで上昇。ついに6/30の高値145.07円を突破し上昇トレンド復活。政府・日銀による円安牽制には警戒だが、政府がインバウンドの収益を重視している状況では円安牽制も難しいのではないか。
 
日足一目均衡表でみると、三役好転(強い買いシグナル発生)。よく三役好転や三役逆転は一瞬で終了し、騙しになるとも言われるが、日足の波形で見ると、暫くは続きそう。次のポイントは8/29の雲のネジレ(変化日)。ちょうどジャクソンホール会議が8/24-26に開催されるので8/28あたりは要警戒。
 
フィボナッチで上昇波形を計測すると、現在の145.22円は138.05円-143.88円-141.50円からの上値拡張61.8%(145.10円)を到達。直近の上値目標は、137.23円-141.95円-138.05円からの上値拡張161.8%(145.68円)前後か。

 
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前回分はこちら
20230814執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保


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