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ドル円、鈴木財務相の円安牽制発言でも下値は限定的。


【9/8相場概況】

ドル円は、東京時間、鈴木財務相の円安牽制発言で147.38円から146.58円まで急落。売り一巡後は、実質5・10日(ゴトー日)の仲値におけるドル買い観測で、147円台を回復。欧州時間、ドル円は147円台前半で堅調推移。NY時間、一時4.20%まで低下していた米10年債利回りが、4.26%台まで上昇すると、日米金利差拡大との思惑が先行し、ドル円は147.87円まで上昇。

【9/11相場観】

先週末、鈴木財務相の円安牽制発言があったが、ドル円の下げは限定的で最終的には147.87円と年初来高値に面合わせとなった。土曜のAM5時ごろ、植田日銀総裁が読売新聞のインタビューで、「マイナス金利政策の解除を含めいろいろなオプション(選択肢)がある」との記事が出た。ドル円は週明け下に窓を開け146.64円まで下落。今朝の窓開けは予測できたが、この記事を欧米勢がどう解釈するかが問題である。記事に新たな内容はないと解釈した場合、絶好の押し目となるが、日銀の金融政策修正と解釈されれば、一気にドル売りの流れになるかもしれない。ここは慎重に流れに乗りたい。
 
日足一目均衡表では、「三役好転」継続で上昇トレンド中。日足ベースで考えると、先週末や今朝方の下落は、大勢に変化が出る程の下げではない。200SMA(日単純移動平均)は、じりじりと切り上がってきており、中期の流れで上昇基調。気になるポイント、9/13の雲のネジレである。9/13は米国CPIの発表で、事前予想は前回よりやや強めとなっており、「予想下振れがサプライズ」。気にし過ぎかもしれないが要注意というところか。
 
本日はフィボナッチで上昇目途を計測。直近追加はC波形(137.23円-147.37円-144.43円)で、上値拡張38.2%が148.30円・61.8%が150.69円となっており、148円突破後の目安としたい。
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20230911執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保


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