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ドル円、147.87円と高値更新となるが、米長期金利低下で失速。


【9/7相場概況】

ドル円は、東京時間、前日の流れで147.87円と年初来高値更新。その後は、アジア株の軟調を受けリスク・オフの円買いとなり147.44円まで下押し。欧州時間、欧州株軟調でクロス円の売りを中心に円買いが先行し、ドル円は147.23円まで下落。NY時間、前週分の米新規失業保険申請件数・4-6月期米単位労働コスト改定値が予想を上振れるとドル円は147.61円まで買戻しが入るが、欧米株が軟調となるとリスク・オフの円買い・ドル売りが先行。一時4.30%台まで上昇した米10年債利回りが低下に転じると、ドル円は147.04円まで下落。

【9/8相場観】

昨日は、東京時間147.87円と年初来高値更新となるが、政府・日銀による円買い介入警戒感などもあり、追随する動きは出なかった。先程、鈴木財務相が「過度な変動にはあらゆる選択肢を排除せず対応」などと、円安牽制発言があり、ドル円は146.58円まで急落。現在は147円台に回復し落ち着いた感じである。来週9/13の米CPIが正念場となりそうだが、本日は週末という事でポジション調整のドル円売りにも気を付けたい。
 
日足一目均衡表では、「三役好転」継続で上昇トレンド中。日足ベースでの流れに大きな変化はない。雲が薄く「売り買いが拮抗」状態なので瞬間的な動きに惑わされないようにしたい。
 
本日もフィボナッチで下落目途を計測。直近のポイントはC波形(147.81円-137.23)で、下押し23.6%の145.35円を割り込むと勢いが出る可能性がある。下割れの目途は38.2%の143.76円・50.0%の142.52円・61.8%の141.27円。
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前回分はこちら
20230908執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保


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